表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/109

「とにかく、今は仕事中だから帰ってくれ」


「でも……」


「いいから」


口をもごもごさせている足立の手を引っ張り、強制的に立たせる。


身長が百八十センチ近くあり、恰幅のいい体を持ち上げるのは骨が折れた。


「頼む。助けてくれ、高階」


大きな手のひらを合わせると、足立は頭を下げた。


盛り上がった筋肉で、スーツの肩がぱつぱつになっている。


「……何を。俺はもう辞めた身だぞ」


「課長が殺された」


驚愕が喉に突き刺さり、歩は言葉を失った。


足立は懇願する目で、歩をじっと見つめている。


「俺、逮捕されるかもしれない」


混乱する頭の中で、記憶が走馬灯のように駆けめぐる。


袖をそっと引かれて、歩はようやく我に返った。


「社務所でお話を伺いましょう。事情がおありのようですから」


落ちついた表情で、桃香は静かに言った。






















評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ