死
なんやかんやで5歳になってしまった!!………………………………どうしよう。事故を阻止しなくては!!絶対に!私がこの世界を見てきて1番多い事故が馬車による事故だった。だから………馬車に気をつける様伝えておかなければならないよね。
「お母さん。」
「なぁに、セナ。」
「最近事故が多いから気をつけてね。」
「うん、わかったわ。ありがとうセナ。じゃあお母さんとお父さんはちょっと出かけてくるからお留守番よろしくね。」
「うん。」
これで何もないまま帰ってきてるくれるといいけど…………
3時間経った。さすがに遅すぎる気がする………。ちょっと外に行ってみようかな。
「セナちゃん!」
「おばさん………?」
「落ち着いて聞いてね。セナちゃん。お母さんとお父さんが……………馬車に轢かれてしまったの。」
「え?」
う、嘘……でしょ……なんで…
「2人のところにおばさんと行きましょう。」
「うん……。」
セナの能力で怪我は治せるけど……死んだ人を回復させることはでき………ない。お願い、生きてて!!
「ここよ………。」
「…………お、かあさん………起きて。お父さんも起きてよ!」
「……………………」
「返事をして!ねぇ、なんでそんなところで寝てるの!?起きてよ!」
「……………………」
「お、きてよ………………………………。」
「セナ。落ち着いて。」
「落ち着けるわけがない!」
お母さんとお父さんは私の今世の親だよ!?あんなに優しかった人が目の前で死んでたら落ち着けるわけ……ない。
「セナ。来週お葬式を行いましょう。手配はしておくわ。お葬式が終わったら教会に行くから荷物を整理しておいてね。」
「う…………ん……………。」