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魔王でない魔王は力を求める  作者: 斗樹 稼多利
22/22

魔王でない魔王、教会へ乗り込む


 新しい連れを得て、所々で死霊魔法を使って遊びながらようやく聖都へ着くと、なんかやたら騒々しい。

 兵士や教会の似非騎士や聖職者が町中をバタバタ走り回って、一般人の奴らはどこか怯えながら生活してやがる。


「おいおい、なんだよこの騒々しさは」

「ああ、あれだよ。最近この国で起きている死霊騒動」


 適当な店で飯を食いながら呟くと、腹の出た大将が料理を置きながら喋る。


「解決の目処が全く立たない上に、聖女様の弟妹まで護衛共々行方知れずになったってんで、聖女様が酷くショックを受けてしまったから、国や教会が総出で調査や捜索に乗り出してるんだよ」

「へぇ~」


 目の前の席に座っている、チビガキ共へ目を向ける。

 あの後で散々快楽地獄を体感させたのに、まだ反抗心を持ってこっちを睨む姉のレイ。

 逆に反抗心なんか欠片も無く、滅茶苦茶懐いて今も笑いながら飯を食っている弟のルイ。

 行方知れずになっているっていう、件の聖女の弟妹だ。

 どっちも今や俺から力を得て、その代償に楔を打ち込まれた上に十歳前後に体へ退行させられて、俺の連れ兼遊び相手になっている。

 魔族の外見もソウファン同様に変化させ、見た目はただの人間のガキだ。

 本当なら何か言いたいんだろうが、面倒だから楔を利用して黙らせてるから、精々レイがこっちを睨む程度だ。


「とはいえ、出来の悪いと言われてる弟妹だ、護衛も若いのが二人だけだったって話だし、言っちゃ悪いがとっくに天に召されているかもな」


 その二人がおっさんの目の前で飯を食ってるぜ。

 しかも出来が悪いと言われて、表情をしかめてやがる。


「この国の平和と安寧のためにも、聖女様には早く立ち直ってもらいたいもんだ」


 そう言って両手を組んで数秒祈ったら、厨房へ戻っていった。


「だとさ」

「周りにすれば、私達はもう死んだと思われてるのね」

「他の人達も、そんな風に言ってたしね」


 ここの大将だけでなく、町中の話じゃこいつらは完全に死んだと思われてる。

 だがそれを悲しむ奴はおらず、行方不明を嘆く聖女をかわいそうだ、早く立ち直ってもらいたいと言うばかりで、こいつらの冥福を祈る様子すら無かった。


「要はテメェらなんざ、聖女以外にはその程度の存在だったのさ」

「分かっていたつもりだったけど、改めて突き付けられるとムカつくわね……」


 苛立ちを隠さないレイが、フォークを握りしめる。

 今のお前達の力だと、フォーク程度ならあっさり砕けるぞ。


「落ち着いて姉さん。今の僕達には力があるんだから、思い知らせてやればいいんだよ」

「……ルイも言うようになったわね」


 その通りだ、力あるならその力で分からせちゃればいいんだ。

 ここまでの道中でしっかり扱えるように訓練はしたんだし、思う存分やればいい。

 力ってのはそういうためにあるんだからな。


「つう訳で、聖女の所に乗り込むぞ」

「姉さんならたぶん、教会の総本部にいるわよ」

「どうやって乗り込むつもりですか?」


 んなもん、決まってる。


「レイさん、ルイさん、そんなの決まってますよ」

「ん、こいつが取る方法はただ一つ」

「「真正面から力づく」」


 分かってるじゃねぇか。

 さすがはソウファンとメイランだぜ。



 *****



 妹と弟が護衛共々行方不明になった。

 てっきり少し前に聞いた、ソウコクさんやダイジロウさんと同じような事件に巻き込まれたのかと思ったけど、聞けば二人に付けられた護衛は若手が二人だけ。

 いくらあの二人が私より劣っているとはいえ、その扱いは酷い。

 すぐに抗議して捜索を頼んだものの、死霊事件の調査の方が優先だから無理だと言われた。

 いくら弟妹が心配とはいえ、たった二人のために大勢の国民の危機を無視するのかと言われては、聖女という立場がある以上は強硬な姿勢は貫けない。


「レイ、ルイ、どうか無事でいて」


 私にできるのは祈ることだけ。

 どうか無事に保護されて、ひょっこり帰って来るのを神に願う。

 帰って来たら、私がしっかり守ってあげなきゃ。

 不出来なあの二人の味方は私しかいないから、私がしっかりしないとね。

 今や聖女となって色々と忙しい身とはいえ、レイとルイを守るくらいはできる。

 魔王を討伐した一員である聖女という立場と、それによって得た教会内での権限を活用すれば、あの子達は何もしなくていい箱庭を用意することも可能よ。

 これまでは忙しさからその計画を実行できなかったけど、帰ってきたら必ず実行してあげる。

 だから神よ、あの子達をお守りください。

 あの子達は、守ってあげなきゃいけない弱い存在なのです。

 そうして私は今日も、日に一回行う教会総本部の礼拝堂で神への祈りを捧げる。

 傍には多くの神官や救護騎士、それとソウコクさんとダイジロウさんが行方不明になった事件を受けて派遣されてきた、国の兵士達が控えている。

 本当なら世の安寧を祈るべき場で、極めて個人的な祈りを捧げるべきではないのでしょうが、私も所詮は不出来で弱い弟妹の無事を願う姉でしかないのです。

 なのでどうか、お目こぼしくださいませ、そしてレイとルイをお救い下さい。


「聖女様、そろそろ」

「ええ」


 今日も祈りを捧げ終え、この後は教会に併設された治療院で傷病者への治療をするため、そっちへ移動しようとした時でした。

 突然礼拝堂の扉が轟音を立てて勢いよく開き、それによって兵士達や救護騎士達が、私や神官を守るために前へ出ます。

 しかし扉の向こうにいたのは、扉を蹴り開けたような体勢をしている卑しい笑みを浮かべた黒髪の少年、その後ろにいる四人の少年少女でした。


「邪魔するぜ、聖女様よう」

「なんだお前は! 神の御前で無礼であるぞ!」

「ハッ! 生憎こちとら無神論者なんでね、神に対して無礼もクソもねぇんだよ」


 なんて酷い言葉遣いをする少年でしょう。

 神を信じる信じないは人の自由ですから構いませんが、だからといって礼拝堂の扉を足で開けたのと、あの言葉遣いは感心しません。


「神を信じぬのなら、どうしてこのような神聖な場に来た!」

「ちょこっと、そこの聖女に用事があるんだ」

「私に、ですか?」

「おうよ。なぁに、そう難しい用事じゃねぇから安心しな」

「何をバカなことを」


 怒っている神官を制して一歩進み出て、無礼な少年を睨みながら尋ねます。


「私に何の御用でしょう?」

「ソウコクとヤリュウダイジロウ、この二人と同じ目に遭ってくれや」


 私の問い掛けに、少年は笑みに浮かぶ卑しさを強めてそう言いました。

 まさかあの二人が行方不明になった件には、この少年が絡んでいるというの?

 そんな困惑と混乱が入り混じる中、なにかとてつもないものに覆われているような気配がした。

 特に変わった様子は無いけど、この嫌な気配は何?


「ソウコク様にヤリュウダイジロウ様だと!? まさか、貴様らが件の事件の黒幕か!?」


 神官の問い掛けに少年は卑しい笑みを浮かべ続けるだけ。


「だとしたら、どうする?」

「言え! お二人をどうした!」

「言えと言われて正直に言うわけねぇだろ、クソ雑魚が」

「くっ……ハッ! そういえば見張りはどうした!?」

「見張り? ああ、あれなら邪魔するからぶっ殺して、有効活用させてもらったぜ」


 有効活用? 殺した後に有効活用って、どういう意味……。

 まさか、件の死霊事件もあの少年が!?


「くっ、捕えろ! これだけの数を前にのこのこ現れた悪魔を、一人残らず捕えろ! 最悪、殺しても構わん!」


 怒りの形相をした神官長の命令で救護騎士達が一斉に少年達は迫る。

 駄目、気づかないの!? この嫌な気配に!?

 そして予感は的中した。

 救護騎士達はたった五人の少年少女達によって、礼拝堂に設置されている椅子と共に薙ぎ払われ、あっという間に大半が床に倒れてしまった。


「さあどうする聖女。このクソ雑魚共じゃ、勇者達のようにお前を守れないぞ」


 邪悪な笑みを浮かべる黒髪の少年は、そう言って私の方を見ます。

 そんな彼から感じるのは、魔王と相対した時以上の威圧感。

 さっきまでは欠片も感じなかったそれに、私以外の誰もが震えて動けない。

 態度の悪い少年だと思い、油断していました。

 仮にもソウコクさんとダイジロウさんに何かをして、死霊事件を起こした張本人なのですから、すぐに逃げるべきでした。

 ですがもう遅いです。

 彼らによる蹂躙は、もう始まってしまったのです。



 *****



 教会に入るのを邪魔する連中を片っ端からぶっ殺して、道中に遊んで使い方を完全に掴んだ死霊魔法で操り、町へ解き放って注意を引きつけている間にソウファン達と教会の敷地へ足を踏み入れ、 魔王技の傲慢の支配領域を展開して邪魔が入らないようにした。

 そうして教会の中へ乗り込んで、聖女を守るクソ雑魚共を蹴散らす。

 別にいつものように触手で喰らってもいいが、たまにはこうして虐殺するのも悪くねぇ。

 ソウファンは魔族の姿にならず今の姿のまま、メイランは魔道具へ流す魔力を調整して手足と尻尾と力のみを返信時の状態にして、そしてレイとルイは……。


「このっ、このっ!」

「アハハハハッ! どうさ、僕達の手に入れた力は!」


 憂さ晴らしでもするかのように兵士や救護騎士を倒すレイと、自分の力を見せつけるように戦うルイ。

 どちらも魔族の姿にならず、与えてやった力の一部も使わず温存してやがるが、この程度のクソ雑魚相手なら問題は無いか。


「オールアップエンチャント!」


 援護のためか聖女が付与魔法を使うが、クソ雑魚をいくら強化しても意味ねぇよ。

 事実、強化した連中もあっさり殺されてる。


「くっ、セイグリットヒール!」


 聖女の魔法による光が降り注ぐ。

 確か奪った知識によると、こいつは広範囲への治癒魔法だったな。

 だが無駄だ、俺達の攻撃は全て一撃必殺。

 床に倒れているので生きてるのはいねぇよ。


「誰一人回復しないだと!?」

「全員死んでいるというのか!?」


 ジジイ共がうるせぇな。

 新しい技の実験台にでもなってろ。



 魔王技 ――憤怒の炎刀えんとう――



 ノーライフキングを喰らって得た火魔法と、相性の良い憤怒の力を合わせた魔王技。

 炎の刀を手にして、ヤリュウダイジロウを喰らって得た剣術でジジイを片っ端から焼き斬っていく。

 次はこいつだ。



 魔王技 ――怠惰の嵐闘らんとう――



 風魔法と怠惰の力を合わせた魔王技で、両手足に超高速で回転する風を纏わせ、目にも止まらぬ速さでソウコクを喰らって得た格闘技でジジイを殴り殺す。


「そ、そんな……」


 ひとまずはクソ雑魚共は片付いたか。

 これで残るは座り込んだ聖女一人だ。


「なんなの、なんなのよ、あなた達は!」


 そんなに睨んでもちっとも怖くねぇぞ。

 ソウコクやヤリュウダイジロウに比べりゃ、威圧感も気迫もねぇ。

 単に強がっているだけで、恐怖心を隠そうとしてるのが丸分かりだ。


「おいおい、少なくともこっちの二人には見覚えがねぇか?」


 テメェの妹と弟の幼い頃の姿、そのままなんだぜ?


「あなた方のような悪魔の手先に、見覚えなんてありません!」


 一瞥もせずに言い切ったぞ、この聖女。それでも姉かよ。

 ほら見ろ、二人から目の色と表情が消え、て今にも襲い掛かりそうだぞ。


「悪魔の手先ね。んじゃ、それっぽくいきますか」


 死霊魔法を発動、後ろでくたばってる連中を全てゾンビ化し、ついでにうろついてた魂はゴースト化する。

 兵士はともかく聖職者がアンデッド化したから、聖女の顔が引きつってやがる。


「皆さんが……なんということを……」

「安心しろ、別にこいつらにテメェを襲わせる気はねぇよ」


 今回の虐殺は単に気分で決めたんじゃねぇ。

 ぶっ殺した後で死霊魔法を使ってアンデッド化すりゃあ、魔王の力と相性の良い糧になるし、ゾンビとゴーストの二種類を作って食いでも増える。

 一石二鳥ってやつだ。

 それに聖女を生きたまま喰らえば、治癒魔法とかの力を得るのには十分だしな。


「つう訳で俺は前菜でも喰ってるから、聖女はしばらく好きにしていいぞ。レイ、ルイ」


 あえて名前を呼びながら背中から暴食の触手を一本だけ生やし、逃げることのない死霊共をゆっくり喰らう。

 この二人が、聖女をどうするのかをじっくり見物するために。


「レイ? ルイ?」


 聖女はなんか混乱してやがる。

 まさかこの二人が死んだとでも思ってやがったのか?

 だったらさっきの見覚えが無い発言も頷けるぜ。


「そうよ姉さん」

「いくら幼くなったとはいえ僕達と分からないなんて、メルシアン姉さんにとって僕達はその程度の存在だったんだね」


 肯定するだけのレイと違い、ルイの奴は随分と毒を吐くじゃねぇか。

 まあ奴は元々素質があったのか、やたら俺の力に馴染むのが早かったし、扱えるようになるのも早かった。

 だからこそ、染まりやすいんだろう。

 あっちの方もやたら早く馴染んで懐きやがったしな。


「ど、どうしたの二人とも、その姿は。なんで幼くなってるの?」

「代償よ、力を得るためのね」

「代、償?」

「そうだよ。仲間を強化して治して死霊を浄化するメルシアン姉さんとは真逆の、壊して殺して無慈悲に葬るしかできないけど、僕達は力を得たんだよ」


 おうおう、俺に尻を掘られてる時と同じくらい、恍惚とした表情で語ってやがるな。


「何を、言ってるの?」

「言ったままの意味よ。私達は幼くなって永遠にあの人に付き従うという代償を支払って、これだけの力を得たのよ」

「僕達がどれだけ頑張っても、誰一人評価してくれなかったからね。だから普通じゃない方法、つまり邪法でも邪道でもいいから強くなりたかったんだ」

「あなた達、神に仕える身でありながら邪法に走ったというの!?」

「「だって神様、何もしてくれないし」」


 くははははっ。何もしてくれねぇから見限って邪法に走ったって言われて、聖女が呆気に取られてやがる。

 そうだよな、祈り続けても何もしねぇ神なんかより、代償を支払えば願いを叶える悪魔の手を取ったんだからよ。


「どう? 僕達はもう弱くないよ。あんなにたくさんの人を殺せるだけの力を、僕達は手に入れたんだ」

「ふざけないでっ! いくら力があるからって、こんな酷いことしていいと思ってるの!?」

「なら、あの人達が私達に酷いことを言っていたのは、いいの?」

「それとこれとは違うでしょ!」


 真っ向から否定する聖女に、二人から目の色と表情が消えた。

 いいねぇ、この空気。

 前菜は既に喰い終えたが、もうちっと見物してるか。


「同じだよ。言葉だろうが物理的だろうが、狙った相手を力で屈服させるのは同じだよ」

「おまけに姉さんは慰めてはくれても、周りを止めようとはしてくれなかったじゃない」

「「だから自分達でなんとかできる力が欲しかったの」」


 姉で聖女のくせに、こいつらが望んでいたことはちっとも分かってなかったようだな。

 寝物語でルイが言っていたが、聖女という立場上、弟妹を贔屓する訳にはいかないと言われたそうだ。

 おまけにこいつらが弱くても自分がどうにかするからと言って、成長にすら期待していなかったらしい。

 そりゃこいつらが、自分でなんとかしようと思うのも無理はねえ。


「結局姉さんが大事だったのは、私達よりも聖女の立場だったのね」

「ちがっ」

「違うなら、どうして周りの人達を諫めてくれなかったの?」

「そのせいで聖女様からも見捨てられたとか言われてたんだよ?」

「姉さんは魔王討伐と聖女のお役目以外、やることなすこと中途半端なのよ」

「本当に僕達が大事で、なりふり構わずなんとかしようとしてくれてたら、僕達はこんな風に考えなかったし、邪法に走ってでも力を得ようとはしなかったよ」

「「つまり今この状況は、姉さんの中途半端さが原因」」


 くははははっ、言われてやがんの。

 聖女ともあろうものが、外面は完璧にこなしていても内面は疎かにしてたツケが原因だった訳だな。

 呆然自失でブツブツ呟いている聖女へ向けて、レイとルイは冷たい視線を向けてる。

 さて、ボチボチ喰わせてもらうか。


「おい、もういいか? メインディッシュをあまりお預けにすんじゃねぇよ」

「ヒィッ!?」


 最後まで残しておいた触手の口を開かせて向けると、悲鳴を上げた聖女は座り込んだまま後退りして、祭壇に背中をぶつけた。


「それなんですけどクーロンさん。メルシアン姉さんはメインじゃなくて、デザートにしたらいかがでしょう?」

「はぁ? どういう意味だ」

「この姉で遊んだらどうかってことよ。それがメインで、そっちで食べるのはデザートってこと」


 なるほど、そういうことか。

 引きつってはいるが聖女だけあって顔はいい、露出なんてねぇ厚手の服だが、その下にある体は良さそうだ。


「いいな、それ」

「えっ、きゃっ!?」


 触手の力を暴食から嫉妬へ切り替え、一度聖女を丸呑みにさせる。

 しばしモゴモゴと口を動かした触手は、全裸になって唾液塗れの聖女を吐き出した。

 あれくらいの服なんか破っても良かったが、なかなか良さそうな効果が付与してあったから、そういった物を喰って糧にする嫉妬の触手で喰らってやった。


「なにするのよ!」


 体を隠しても無駄無駄。

 もうお前を守る高い耐性と防御力を持つ衣服も、杖や指輪やネックレスといった装備品もねぇんだからよ。


「ねえ、どうせなら私にも、このムカつく姉を犯させてくれない? あなたなら、それくらいできるようにしてくれるでしょ?」


 おもしろい提案だな、採用だ。

 生えさせるくらい、軽いもんだ。


「あっ、でしたら僕も参加させてください」


 姉弟揃って良い感じに染まってるな。

 勿論参加を許可して、ついでだからソウファンとメイランも参加するかと聞いてみたら、意外にも乗ってきやがった。


「ふふふ。普段アンタから好き勝手されている憤りを、この女で晴らさせてもらうわ」

「元男としては、する側への興味は失せていませんよ」


 いいぞ、欲望に忠実なのは良いことだ。

 つう訳で、ルイが聖女を見張っている間にソウファンとメイランとレイの頭に順番に触れ、色欲の力で体の一部体を変化させたら、青ざめる聖女を五人で囲む。


「や、やめ……」


 やめるわけねぇだろが。

 こうして始まった聖女への凌辱は一晩中続き、良い感じに精神が壊れかけたところで喰らってやり、その後はレイとルイが自分達を蔑み続けた住人達への怒りや怨みを晴らすべく、本気を出して町を蹂躙した。


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