コープススティグマタ
丘 夕方
丘の上の森から盗賊一味が村を見渡す。
ジェイド「ふーん、盗みがいがある村じゃないか。」
ジェイド(盗賊一味の下っ端、男)
サファイア「この村の金銀財宝、そして、この村の村人、全員の命は私の物!」
サファイア(盗賊の一味の魔道士、女)
ジェイド「おい、いつから全部、お前の物になったんだよ!」
サファイア「いいじゃない、そんなこと言ってると、あんたで実験するよ!」
ジェイド「・・・悪かったよ。」
アンバー「お前ら、騒がしいぞ、村の奴らに俺たちが、これからやることがばれたらどうするんだ?」
アンバー(盗賊一味の剣士、男)
トパーズ「アンバー、この村に手配書が出回っていなければ、俺たちは一般人だ、まあ、夜襲の後は手配書がなくても大丈夫だがな!」
トパーズ(盗賊一味の頭、男)
アンバー「さすが、お頭、冗談が上手い。」
ブラス「お頭、俺たちはいつでもいけますぜ!」
ブラス(盗賊一味の下っ端、男)
この5人含め、盗賊一味はざっと十三名。
トパーズ「そうか、ただしサタンの心臓は俺の物だ、持ち逃げしたら、どうなるかわかっているんだろうな!?」
ブラス「わかっていますよ!」
アンバー「お前達が裏切る素振りをしたら首が飛ぶからな!」
ブラス「・・・。」
サタンの村 夜
夕食を取るコープスの家族。
オリーブ「ナット、ご飯ができたわよ。二人を呼んできてちょうだい。」
オリーブ(コープスの嫁)
ナット「うん、わかった。」
ナット(コープスの息子)
ナット「ペアねーちゃん、ご飯だよ!」
ペア「そう、わかった。今すぐ行くわね。」
ペア(ナットの姉)
ナット「じゃあ、書斎にいるお父さんを呼んでくるね。」
ペア「わかったわ、先にご飯を食べてるから、早く呼んできてね。」
ナット「うん!」
書斎のドアを開けるナット。
コープス「何だ、ナットか、何の用だ。」
コープス(主人公、剣士、男)
ナット「ご飯だよ。今日は、ママが奮発して、お父さんの大好きなミートパイを作ったんだ!」
コープス「おお!それは、本当か!?なら、今すぐ行かなければな!」
食卓で食事を取るコープス一家。
コープス「やっぱり、オリーブの作るミートパイは美味いな!それに、でかいな!」
オリーブ「今日は、兎肉が安く手に入ったのよ!だから、こんなに大きいの!」
ナット「食べきれるかな!」
ペア「まあ、私は少しだけでいいわ。太るもの。」
コープス「じゃあ、ナット、男の俺たちが食べなくちゃな、男はでかくなって一人前だからな!」
ナット「うん!」
サタンの村 夜中
コープスは奥の寝室で寝ていた。
コープス「・・・ん、何だか外が騒がしいな?」
剣を脇に装備するコープス
コープス「これは・・・!」
窓から外を見るコープス、村は火の海に包まれていた。そして、コープスは急いで家の中を探索する。
コープス「大丈夫かオリーブ!?」
だが、家の中には家族はいない。コープスは急いで意気よいよく玄関から飛び出した。
コープス「オリーブ!?」
オリーブ「あなた!」
ブラス「何だ、この男は!?」
対峙するコープスとブラス、だが、ブラスの足元にはナットとペアの亡骸が転がっていた。
コープス「そいつの妻だ!・・・お前、そのナイフで何をするつもりだ!?」
ブラス「何って、こうするんだよ!」
ブラスはオリーブの胸を突き刺した。
コープス「オリーブ!お前、何てことを、許さんぞ!!」
剣を抜くコープス。
ブラス「ふん、返り討ちにしてやるよ!」
コープス「それは、こっちのセリフだ!よくも妻や子ども達を!!」