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一話 魔王、人間に転生

一話目です!

アドバイスお願いします!

 魔王の俺が死んで、五百年後。


 俺は人間に転生していた。意識が回復した時には、もうスラム街にいて、頭から血を流し、倒れていた。

 さらには、体の至る所にアザが沢山できている。見るに耐えない体になっていた。


 俺がもうすぐ死ぬのかと思ったのか、周りにいる人たちは、できるだけ俺のことを避けている。


 何故こんなことになっているのか。

 魔王の時の記憶を思い出した拍子に、今までの記憶がなくなっているからわからない。

 それに元魔王の俺を殴る奴がいるなんて少し興味が湧いてくる。


「ヒール」


 俺は回復魔法を使い、頭の傷や体のアザを治す。周りの奴らが信じられないものを見たという目で此方を見てくる。

 俺は気づいていない振りをし、スラム街をでて、魔の森といわれる森に向かった。



─────────────────────


 この森には、沢山の魔物が住んでいて、ゴブリンやオーク、オーガなどがいる。

 人間にとってここは、騎士や魔法使い、冒険者のような人しかくることができない、危険な場所である。


 何故俺がこんなところに来たかというと、腹が減ったからだ。スラム街にはなにもないし、かといってこんなボロボロな服を着て王都に行くこともできない。

 別に行ってもいいが、俺のプライドが許せない。それに、人間から嘲笑されるのかと思うとさすがに傷つく。

俺の心がもたない。


 森を歩いていると、奥に丸いが少し歪な形をしたものが見えた。魔物かと思ったが、近づくとともに人間の頭だということが分かる。

 生首だけかと思ったが、違う。この人間は縦に埋まっていて、頭を地面からだした状態で寝ている。

 俺は奇妙なものを見てしまって、複雑な気持ちになっていた。


「おい……おい! 起きろ!」


「……っ! いきなりなにすんだ! イテーだろ!」


 俺は、全然起きないから、無意識に頭を蹴っていた。


「すまん。それで? お前は何故こんなところで寝ているんだ?」


「……えーっとだな。あははは……兄さんの大事な剣をなくしちまって。それで兄さんが罰として俺を此処に埋めて帰ったんだ」


 なるほどな。良かった。

 五百年たっている間に変な方向に風習が変わっていると不安になったが、本当に良かった。

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