猫
「さて、お昼まで何かするか?」
「なにがあるのー」
「なにもないな」
「じゃあお話でもしよっかー」
「最近どう?」
「見ての通り人類滅亡寸前だ」
「だよねー」
そして少しの間沈黙が続いた。
「じゃあ、なんか話題決めよっか」
「話題と言えば恋バナだよね!みんなは好きな人とかいた?」
「いないな」
「いないねー」
「私も」
「終わったな、この話題」
そしてまた沈黙。
「じゃあ、なんかない?みなみちゃん」
「そう言われてもなあ」
と言いみなみが考えていると。
「じゃあさ、みんなが好きな物の話しよー」
とえりが言った。
「いいね、なんかひとつくらいはあるだろうし」
「そうだな、じゃあ最初は考案者のえりから」
「えー、私ー?なんだろー」
と言い少しの間黙り込んだ。
そして、はっと何かを思いついたように顔を上げ。
「じゃあ、猫の話しよう」と言った。
「猫か」「猫!かわいいよね!」
「で?猫について何を話すんだ?」
「えーとねー...じゃあさ、みんな猫になったらなにしたい?」
「猫って気ままに暮らしてるイメージしかないからなあ」
「私、障子破りたい!」
「猫になってまず浮かぶのがそれ?」
「だって、あれ猫の特権って感じがするじゃん」
「まあ、わからなくもないか」
「でしょ?で、みなみちゃんはなにしたい?」
「うーん、あんまり動き回るのも好きじゃないし、屋根の上でのんびり寝てたいかな」
「いいねー猫らしいねー」
「そんで、最後にえりだけど」
「私はねー、さ、えっとねーお金持ちの家で優雅に暮らしたいなー」
「さ?」
「なんでもないよー、噛んだだけだよー」
「そうか」
「でも今この世界で猫って何してるんだろうねー」
「さあな、最悪食べられてたりしてな」
「うわあ、それは考えたくないね」
「まあ人類はほとんどの生物の主導権を握っていいたからねえ」
「今や主導権を握られているけどね」
「とりあえず猫の話題はこんなもんかなー」
「そうだね、でも案外こういうのも楽しいね」
そう言ってゆみは笑った。
ほぼ会話劇ですね。
いや、当初の予定ではこういうのがやりたかったんですけども。




