閉幕
「そんなことがあったんだねー」
「みんなのこと知れてよかったよ」
「最初にお前らの話を聞いてたほうが、もっと警戒せずに済んでたかもな」
「みなみちゃん、数日は警戒しっぱなしだったもんね」
「当たり前だろ。私は同じ手法で数人殺してるんだ」
「まあそのおかげでこうして最期まで楽しく暮らせたわけだよ」
「そうだねー」
「もう悔いは無いか?」
「うん、みんなのことちゃんと知れたからね。これでもう本当の友達だよ」
「こんなただの殺人鬼が友達でいいのか?」
「私たちがここ数日、平和に暮らせたのはそのおかげだからね」
「そうだねー」
「そうか」
ドンッ!と揺れる音がする。
このマンションにもたどり着いたようだ。
「そろそろか」
「最期は手を繋いで一緒にいよう」
「いいねー」
そうして三人は手を繋いだ。
「私はな、あんなことをして、平凡に暮らすなんて許されないと思っていたんだ。
でもお前たちが来てくれて、なんだかんだ楽しかったよ」
みなみがそう言うと二人は顔を見あわっせて笑った。
「私たちも、ここに来て良かった」
それを聞いて、みなみも笑顔を見せた。
ドアを破られる音がした。
だけど誰一人そんなことは気にしていなかった。
そこには終わり行く世界で笑う三人の姿があった。
思いのほか長くなりました。そして実感しました。
ほのぼのした作品なんて書けないと。
ただ会話させるだけで面白くするっていうのは無理ですね。
そんな思いで書き上げましたが、最後まで読んでくださった方がもしいるのなら。
ありがとうございました。
もし、ご意見ご感想を頂けたらもっとありがたいです。
酷評でもいいのでお待ちしております。




