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開幕

ドアが開くと、一人の女性が立っている後ろに刃物を構える女性。

異様な光景に、ゆみは少し困惑した。

「えーと、どういう状況ですか?」

「世界はこんな状況だ。気軽に人を迎えるわけにもいかん」

「そういうことね」

「とりあえず、中に入って、チェーンと鍵を閉めてくれ」

「うん、ありがとう」

と言い、ゆみは中に入り、チェーンと鍵を閉めた。


みなみは刃物を構えたまま、部屋に誘導した。

えりから回収した武器になりそうな物に近づかれないようにしながら、えりと同じように荷物を降ろさせ、上着を脱がせた。

そして、武器になりそうな物は回収し、台所に運んだ。


「ここで住むからにはルールを守ってもらう」

「ルール?」

「とりあえずお前たちは台所禁止だ」

「別に変な気は起こさないよー」

「いいから、これだけは守ってくれ」

「まあ別にいいよ」

「あとはー?」

「妙な動きを見せたら、容赦なく殺す」

「大丈夫だよー」

「むー、なんだか固いね。もっと楽しく過ごしたいなって思って女性だけの集まりを探したんだけど」

「見ず知らずの他人を警戒心も無く招き入れるような奴はもうこの世にいないさ」

「でもさ、どうせなら楽しく過ごそうよ」

「ルールの範囲内なら勝手にしてくれ」

「そんなこと言わずにあなたも一緒にさ、えーと名前皆なんて言うの?ちなみにわたしはゆみっていうの」

「みなみだ」「えりっていいますー」

「みなみさん、えりさん。ちょっとしたゲームしない?」

「ゲーム?」

「そう、ロールプレイングみたいな」

「どういう?」

「親友ごっこってのはどうだろう?」

「親友ごっこ?」

「私たちは親友で、人類滅亡の危機に三人で仲良く最期を迎えるっていう」

「なんのためにそんな」

「本当はね、友達と最期迎えよっかなって思ってたんだけどね、友達は家族と過ごしたいって言われてさ」

「あー!私もさくらちゃんに連絡したらよかったー」

「さくらちゃん?」

「私の親友なのー」

「そうなんだ。してみたら?」

「ここに呼ぶ気か?」

「だめー?」

「まあいいけどさ」

みなみの許可が出たのでえりは電話をかける。

しかし、いくら電話をかけても出ることはなかった。

「もう無事じゃないのかもな」

とみなみが言うとえりは初めて笑顔を崩した。

「すまん。嫌なこと言ったな」

「ううん、大丈夫だよー。無事だったらいいなーって思うけど、結局はみんな死んじゃうもん」

「そう、結局はみんな死ぬ。それなのに争って過ごしたくないんだよ。だからさ、親友ごっこ、しない?」

「私はいいよー」とえりは承諾した。

しかしみなみは考えている。

「ルールは破らないからさ」

とゆみが言ったところで、みなみは親友ごっこを承諾した。


「じゃあ、開始ね、えりちゃん、みなみちゃん!」


こうして三人の生活は始まった。

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