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来訪

インターホンが鳴り、鍵とチェーンは閉めたまま、みなみは対応した。

「なんですか?」

「あ、女性だー。すみませんが、ここで住まわせてもらえませんかー」

やけにおっとりした話し方だった。

「ちょっと待ってくれ」

警戒心を解くための罠かもしれないとみなみは刃物を持ちながら扉に近づいた。


周りに人はいない。一人のようだった。

チェーンを外し鍵を開けドアを開けた。

「わっ」と刃物を構えるみなみに驚いたようなリアクションを見せた。

「すまんが状況が状況だ。妙な動きを見せたら刺すぞ」

とみなみが言うが。

「そんな気ないよー」

とえりは笑った。

「ここって、あなたが一人で住んでるんですかー?」

「そうだ」

「良かったー、男の人がいないみたいでー」

「とりあえず中に入れ。鍵とチェーンをかけてくれ」

とみなみが言うと。

「はーい」と鍵とチェーンをかけた。


みなみは刃物を向けたまま部屋まで誘導した。

「とりあえず、荷物を置いて、上着を脱いでベランダのほうへ離れてくれ」

「わかったよー」と言い、荷物を降ろし、上着を脱いでベランダのほうに向かった。

みなみはえりの荷物を物色し、武器になりそうなものを取り上げた。

「この部屋で住むのを許す代わりに武器は回収させてもらう。見ず知らずの人間を信用するわけにもいかないからな」

とみなみが言うと。

「いいよー」とえりは笑った。


すると、またインターホンが鳴った。

「お前が対応してくれ」とみなみは言った。

えりは促されるままインターホンに向かい、その後ろをみなみは刃物を構えたままついて行った。

「どちらさまですかー?」

「すみません。ここに女性が入っていくのが見えたんで訪ねたんですけど、もしかして、女性だけの集まりだったりしますか?」

「今のところ女の子が二人ー」

「そうなんですか。良かったら、ここに住ませてもらえませんか?」

えりはみなみを見る。

「わかった。ちょっと待ってくれ」

とみなみは言い、えりにドアに向かうよう指示をした。


「周りに連れがいないか確認してくれ」

「はーい」と言い覗き窓を確認する。

「多分一人だよー」

「そうか、じゃあ開けてくれ」

そう言うと、えりはチェーンを外し鍵を開けドアを開けた。

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