すごろく4
「それじゃあ4巡目行こうか」
と言い、みなみは鉛筆を転がした。
「6か、連続でゆみのマスだな」と言いコマを動かした。
【好きな食べ物】
「ああ、好きな食べ物か、なんだろう」
「なんかぱっと思い浮かんだのでいいよ」
「まあ、よく食べるのはカツカレーかな」
「がっつり系だね!」
「知り合いの喫茶店じゃ、注文は?じゃなくてカツカレー?って聞かれるくらいには食べるな」
「いつものやつで、ってやつみたいでかっこいいね!」
「言ったことないけどな、それ」
「それじゃあ次は私ー」と言いゆみは鉛筆を転がす。
「2だ、尊敬する人だね」
「私と同じ場所ー」
「尊敬する人かあ、偉人で言えばナイチンゲールとかかも」
「なんだっけ、看護師さん?」
「さっきえりちゃんの親の話聞いてたら、なんか思い浮かんで」
「私はゲームのイメージで、治療のためなら腕切り落とすくらいの人ってイメージだな」
「なにそれ、どんなゲームなの?」
「いや、偉人とか神話とかいろんな人を召喚して戦うゲームだよ」
「そうなんだー」
「じゃあ次、えりちゃんね」
「はーい」と言いえりは鉛筆を転がした。
「私も2だー、ゆみちゃんのマスだね」と言いコマを進めた。
【やってみたい仕事】
「やってみたい仕事かー」
「子供のころの夢と違って、今の自分ができるならってことだな」
「無理なやつでもいいのー?」
「何でもいいよ!」
「じゃあね、パソコンカタカターってやるIT?の仕事とかやってみたいー」
「縁遠そうだな」
「うん、全くパソコンとか触れないよー、でもなんかかっこいいなーって」
「まあ、何となく言いたいことはわかる」
「でもああいう仕事ブラックが多いんだってね」
「そうなんだー」
「休日出勤やサービス残業が当たり前のところもあるらしいからね」
「詳しいんだねー。じゃあやっぱりいいやー」
こうして4巡目は終了した。