すごろく3
「それじゃあ3巡目行ってみよう!」
とゆみが言い、みなみが鉛筆を転がした。
「4だな、ゆみのマスかあ、自分のマスに止まるのが一番いいんだが」
と言いコマを進めた。
【好きな男性のタイプ】
「お、割とまともなやつだな、そうだな、誠実な人がいいかな」
「真面目そうな人ー?」
「そうだな、まあ後は一緒にいて、楽しいと思えれば何でもいいんじゃないかな?」
「見つかるといいねー」
「もう無理だけどな。さて、次はゆみだな」
ゆみは鉛筆を転がす。
「1かあ、えりちゃんマスだね」
「私のマスだー」
【楽しかった思い出】
「思い出かあ、本当に小さいころね、お母さんと一緒に買い物に行ったことは覚えてるんだー」
「ただの買い物?それが楽しい思い出なのか?」
「そういえばゆみちゃんお母さん亡くなってたんだもんねー」
「そうなのか、悪い、知らなかった」
「私も昨日知ったー」
「うん、お母さんとの唯一の思い出なんだ」
「そうか」
少しの間沈黙が続いた。
「なんか楽しい思い出って話題なのに暗くしちゃってごめんね、次!えりちゃん」
と言いえりに鉛筆を渡し、えりは鉛筆を転がした。
「6だねー、またみなみちゃんのマスだー」と言いコマを進める。
【尊敬する人】
「尊敬かー、やっぱり両親かなー」
「でんな親御さんだったの?」
「えっとねー、お父さんが消防士で、お母さんが看護師だったよー」
「ああ、それでここに来たのか」
「そうだねー、仕事で当分帰ってこなくなってたからー」
「どっちも、人命救助してるんだね」
「そうだねー」
「良い両親だな」
「うん」
こうして3巡目は終了した。