表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/29

インスタント麺

「ほれ、できたぞ。インスタントの麺だがな」

「こっちもできたよー」

「そうか、じゃあこれ食べたら始めるか」

「インスタント麺だね、もう食材結構使ったの?」

「いや、夕食は基本豪華に行こうと思ってるからな。最後の晩餐かもしれないしな」

「なるほどね!」

「そう考えると、なんだかとても重要に思えるねー」

「そういえば、今までは普通に食べてたけど、こうなって初めてありがたみがわかるね」

「今までいただきますなんて言ってたかも覚えてないしな」

「言ってても何も考えてなかったねー」

「そう考えると、最後がインスタント麺じゃなんか嫌だね」

「外を見た感じだと、今晩は迎えられるだろ」

「でも、ああやって頑張ってる人たちを見ると、私たちこんなのでいいのかなあって思うね」

「いいんだよ、私たちが何しようと結果は同じだ。無駄に死に急ぐことも無いだろ」

「そうだねー」

「むしろ諦めて人間同士で争ってるやつらのほうが問題だろ」

「こんな時でさえひとつになれないんだもんねー」

「所詮人類なんてそんなもんだよ」

「滅んでも仕方ないねー」

「そうだな」


「それじゃあ、伸びる前に食べちゃおうか」

「そうだな」

「それじゃ、たかがインスタント麺ではあるが、感謝を込めて」

「いただきます」と三人は声を合わせ、手を合わせた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ