すごろく作成
「さて、今日は何をしよっか!」
「昨日言ってたすごろく作るー?」
「本当に普通にすごろくやって1日つぶすのか?」
「トークすごろくにする?」
「どんな?」
「このマスにとまった人は何々を話す。みたいな」
「あぁ、いいかもな」
「じゃあとりあえずみんなでどんなマス作るか考えよっかー」
「午前中は作って、午後は遊んでって感じになるかな」
「ぱっと作っちゃおうよ!」
「昨日トークテーマそれなりに悩んだのに、ぱっと作れるのか?」
「いいじゃん、このマスにとまった人は面白い話をする!とかで」
「難易度高いなあ、そのマス」
「止まりたくないねー」
「とりあえず各自20個ずつ考えて60マスのやつ作るか」
「20個かー、そうなると本当に午前中使っちゃいそー」
「ところでさ、サイコロってあるの?」
とゆみが訊くと、無言でみなみはゆみを見つめた。
「え?無いの?」
「無いよ。お前が持ってるんじゃないのか」
「いや、サイコロくらいあるかなって」
「何に使うんだよ」
「そう言われればそうだねー」
「じゃあダメじゃん、すごろく企画倒れじゃん」
と言って、ゆみは倒れこむ。
「いや、待て。鉛筆でいいんじゃないか?」
「鉛筆?」
「鉛筆は六角形だから、それに数字書いて転がせばいいだろ」
「鉛筆あるの?」
「鉛筆くらいあるだろ。ちょっとマスの内容考えて待っててくれ」
と言ってみなみは部屋を出て行った。
そして数分後鉛筆を持って戻ってきた。
「ほら、1から6まで書き込んできたし、これでなんとかなるな」
「やったねー」
「どんくらい考えた?」
「うーん、まだ7個だけー」
「私は10個考えたよ!」
「早いな、私もちゃっと考えるか」
と言いみなみも内容を考えるのを始めた。
初めは三人とも良いペースで考えていたが、後半はなかなか思い浮かばずに苦労していた。
そして考えている間に時間は過ぎていった。
「ダメだー、なかなか20個思いつかないー」
「私は終わったぞ」
「私はあと2つ!」
「そうか、もういい時間だし私は昼食でも作ってくるか」
と言いみなみは立ち上がった。
「どうしよー、あと5個もあるよー」
「難しく考えないでいいよ、本当に面白い話をするとかでいいんだよ」
「それつかったー」
「あとはね、止まった人の本人の話じゃなくてもいいって考えるといいかもね」
「どんなー?」
「怖い話をするとか」
「なるほどー、それならできそうだよー」
と言い二人はすごろくのマスを作り続けた。