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第1話 無限回廊・夏-4

第1話 無限回廊・夏 4


「えらく遅かったうえにひよっこどもが妙にヘロヘロなんだが、一体何があったんだ?」


「ちょっと、隠し通路を見つけてな」


 その日の夜。


 宿に帰ったユウ達を出迎えたバシュラムが、その報告を聞いて「ああ」という表情を浮かべる。


「あれを見つけたのか」


「やはり、バシュラムさんは知っていたか」


「入ったことはないから詳細は知らないが、出来た時にいたからな」


 バシュラムの反応を前に、そうだろうなという表情を浮かべるユウ。


 ずっとこの街にいたわけではないとはいえ、現在のインフィータの成り立ちに深くかかわっているのだ。


 バシュラムがこの種の仕込みについて知っているのは、何ら不思議なことではない。


 そんな会話をしている間に、他のメンバー全員が部屋に引き上げていく。


「おい、ひよっこども。疲れてるかもしれねえが、ちゃんと飯は食いに来いよ。リミットは二時間後までだからな」


「「「「「「はーい……」」」」」」


「えっと、あとでわたしが呼びに行きます……」


「そうしてやってくれ。しかし、予想はしてたが、嬢ちゃんは元気だな……」


「えっと、わたしはあんまり防御に気を使わなくてもよかったので……」


「ティファの龍鱗で防げない罠や攻撃は、ほぼなかったからな」


 そういうことか、と思わず生ぬるい視線をティファに向けてしまうバシュラム。


 その視線に居心地悪そうにしながら、着替えのために自分に割り当てられた部屋へと引き上げていくティファ。


 といっても、相変わらず一人では夜中にうなされることは変わっていないので、ティファの部屋はユウと同室だ。


「ねえ、ユウ。見つけた隠し通路って、入口通路のすぐ隣の壁にあった謎の空洞のこと?」


「ああ。お前達も知っているのか?」


「うん。あたし達が初めてチュートリアルダンジョンに挑んだ時にね」


「そうか。先へは進んだのか?」


「見つけたんだけど、当時のあたし達だと壁を抜けなくてね。それをできるだけの火力を確保してから、また挑戦しようってことで見送ったんだ」


 ティファを見送ったあと、ホットな話題だからと早速食いついてくるマリエッタ。


 質問ついでに自分達の状況を教えたマリエッタの言葉に、ふむ、という表情を浮かべるユウ。


 自分がぶち抜いたときの感触からすれば、ザッシュしかまともな衝撃系の攻撃手段を持っていないアルベルト達のパーティと違い、深紅の百合はフィーナとヴァイオラの力があればどうとでもできるのではないか、という印象があるのだ。


「お前達でぶち抜けないほど、分厚い壁でも硬い壁でもなかったが……」


「アルベルト達と大差なかった頃だから、今を基準にされると困るよ」


 ユウの正直な感想に、肩をすくめながらアイネスがそう答える。


 ここに始めてきたころといえば、アルベルト達より多少は経験を積んではいたものの、かろうじて駆け出しを卒業できた、という時期だ。


 普通の冒険者ならモールのような大型鈍器を持ち込まねば粉砕できない壁を、その手の装備なしでどうにかするような能力はなかった。


「とはいうが、フィーナはともかく、ヴァイオラのパワーは今とそこまで極端な差はなかろう? それに、フィーナもまともな教育を受けて魔法使いになっている以上、今のザッシュよりは強力な魔法を使えたと思うのだが」


「うん、まあ、そうなんだけどね。当時はまだ、そこまで連携も取れてなければ、お互いのことを理解してたわけでもないから」


「ふむ……。念のために確認しておくが、お前達は当時から六人で行動していたのか?」


「本格的に組むようになったのが、このインフィータに来てからかな。その前からお互い顔は知ってたしたまに一緒に行動することもあったけど、一応別のパーティに所属してたからね」


「なるほど、そういうことか」


 アイネスの説明を聞いて、それなら仕方がないか、と納得するユウ。


 深紅の百合の面々は十五歳になる前から活動していることもあり、各々の冒険者歴こそ十年を超えているが、組んで活動するようになったのは冒険者になってから三、四年たってからのことである。


 その頃の懐具合や技量では、隠し通路をぶち抜くためだけに大型鈍器を買う余裕も、余力を残して壁をぶち抜くような連携もなくて当然であろう。


「今だから白状するけど、一応当時の私でも、あの壁自体は抜こうと思えば抜けたのよね。ただ、しょっぱなから二割も魔力を消耗することに、何となく嫌な予感がしたの」


「ああ、それであんなに火力があるのに抜けそうにないって言ってたんだ~」


 フィーナの白状した内容に、密かに嘘に気が付いていたユナが感心したように言う。


 もっとも、ぶち抜こうと思えば可能ではあっても、貴重な魔法使いの魔力を二割も消費するとなると、二の足を踏むのも確かだ。


 当時の信頼関係も連携もなかった時期に、用心してそのあたりを言わなかったのは無理からぬことである。


「こういうのに鋭いユナが気が付いてたのはなんとなく分かるけど、魔法が使えるアイネスとか疑ったり裏を読んだりするのが仕事のマリエッタは気が付いてなかったの? 因みに私は、自分の立場に置き換えて嘘か本当かの判断をあえてしてなかったけど」


「正直に言うと、少し疑ってはいたわね。ただ、あたし自身が魔法を使うからこそ、もしかしたら対物破壊は苦手なのかもって思ったのよ」


「あたしは逆に、魔力配分とか考えたら実質的に不可能、っていう言い分なんだろうなって思ってたから、嘘だとは考えてなかった」


 ミュリエッタの疑問に、アイネスとマリエッタが当時の考えを正直に口にする。


 まだ本格的に組んで活動するようになったばかり、いつ空中分解してもおかしくない程度の信頼関係しか築けていなかった頃ということもあって、できないという言葉にもいろいろと解釈があったようだ。


「ヴァイオラには聞かないのか?」


「あたしが裏を読んだりとかするだけ無駄だからね。できないんだったらできないんだろうって、細かいことは考えなかったよ」


 ユウの疑問に対して他のメンバーが何か言う前に、当のヴァイオラがそんなある種男らしい判断基準を断言する。


 脳筋と言われればそれまでだが、考えても無駄なことは気にしないというのは、ある種合理的ではある。


「で、話戻すけど、あの穴の先ってどうなってたの?」


「さすがダンジョン、と言いたくなる、物理的な位置関係など完全に無視したフロア構造になっていてな。罠にしろモンスターにしろ、よくこれだけの数を用意したと感心するほど大量に沸いていたな」


「へえ?」


 アイネスの質問に、まずは軽く概要を説明するユウ。


 さすがにこの説明では何も分からないが、それでもユウをしてそう言わせるだけの罠とモンスターという点に、強い興味を惹かれるアイネス。


 どういうことなのかと追加で質問しようとしたところで、着替え終わったティファが下りてくる。


「あら、ティファちゃん。ずいぶん可愛い服を持ってきてたのね」


「カレンさんが用意してくれたんです」


 いつもと違う、実に可愛らしいお洒落な服を着ているティファに、早速ベルティルデが食いつく。


 なぜかティファは、いつも訓練やフィールドワークで着ている動きやすく丈夫な服でもなければ学院の制服でもない、普通の女の子が着るような、ちょっとよそ行きっぽい可愛らしい服に着替えていた。


「さすがカレンちゃん! 実にグッジョブ!」


 ティファの説明を聞いて、フィーナが実に嬉しそうに叫ぶ。


「ああん、もう、かわいい!」


「こんな妹が欲しかった!」


「えっと、あの……」


「いつもの機能性最優先の訓練着もいいけど、やっぱりティファみたいなかわいい女の子はこういうのを着なきゃ!」


「せっかくいいブティックを見つけてきたんだから、帰る前に一度連れて行って、かわいい服いっぱい買わなきゃ!」


「そうね。ちょっと上品な感じのとか、フリフリのとかも似合いそうだから、いろいろ試したいわね」


「えっ? えっ?」


「そうだね~。カレンちゃんに負けてられないよね!」


 普段見せないティファの姿にテンションが上がり、豪雨のごとく黄色い声を上げまくる女性陣。


 あまりの言葉の多さと速さに、もはや誰が何を言っているのか分からない。


 そのまま、ベルティルデと深紅の百合によるティファをかわいがる会に突入する。


「そういう面はカレンとおかみさんとベルティルデさんにお任せしているから文句を言う気はないが、一応ダンジョン攻略に来ている以上、あの服の出番がなかった可能性は考えなかったのだろうか?」


 女性陣の黄色い声を聴き流しながら、そんな疑問を口にするユウ。


 それを聞いたバシュラムが、ユウの考え方に対して若干の呆れを含ませながら口をはさむ。


「まあ、インフィータの場合、ダンジョン一辺倒ってよりは、ついでにバカンスを楽しみながら鍛えるって感じだからなあ。カレンの嬢ちゃんもそのことを知ってるから、ティファの嬢ちゃんのそのあたりの感覚を矯正して、ついでにファッション感覚を鍛えるためにわざと入れたんだろうさ」


「ということは、カレンもここに来たことがあるのか?」


「おう。っつってもマスターから聞いただけで、経緯までは知らねえけどな」


 ユウの疑問に、バシュラムが自分の知っている話を教える。


 その間もティファはちやほやされ続け、反応に困ってあたふたしている。


「まあ、あっちはほっとくとしてだ。隠し通路は具体的に、どうだったんだ?」


「そうだな。まずは罠に関してだが、基本的には一番小型のニードルショットがびっしり、というところだな。俺がカウントしただけでも、最初の通路に百以上仕込んであった」


「そりゃまたえげつないな」


「ああ。粘土で射出孔をふさぐだけで発射不能になる程度の物で、冬服でも着こんでいれば普通にダメージも食らわん代物だが、とにかく数が多くてな。他にもスネアトラップの亜種という感じの小さな落とし穴とか、脅威ではないが鬱陶しい類の罠が山盛り仕掛けてあった」


「それ、どうしたんだ?」


「最初のうちは訓練もかねてジュードに解除させていたが、三層目に入ったあたりで先に進むために面倒な仕掛けを解除する必要が出てきてな。モンスターも強くなってきていたこともあってさすがに時間がかかりすぎて面倒になったから、ニードルショットは基本的に防御力向上の魔法をティファに使わせて、それではじいて無視することにした」


「まあ、妥当なところだな」


 ユウの話を聞いて、そうだろうと頷くバシュラム。


 こういっては何だが、ニードルショットなんて、ダメージを与えてくる罠としては最弱だ。


 特殊な素材や仕掛けで強化されているものでもなければ、わざわざ解除するようなものでもない。


 その油断をついてくるケースもあるにはあるが、ティファの馬鹿魔力で強化された防御力を貫くなど、よほどでなければ不可能だ。


「で、モンスターはどんな感じだったんだ?」


「それが普通なのかどうかは分からんが、三層目でブラッディバットとヘルハウンドが普通の雑魚として巡回、五層目にいた中ボスがミノタウロスだった。最終層にいたボスがサイクロプスで、雑魚としてワイバーンやデーモンがちょくちょく襲ってきた。ボスを仕留めたタイミングで乱入されたときはさすがにアルベルト達のフォローに苦労したな」


「ちょっと待て!」


 ユウの説明を聞いて、思わず大声を出してしまうバシュラム。


 バシュラムが叫ぶのも当然で、サイクロプスは無限回廊では八十層ぐらいからボスとして出現するモンスターで、トライホーン・ドラゴディスなどに比べれば弱いといえども十分に致命的な強さを持つモンスターだ。


 その他の雑魚も似たような階層で出てくるモンスターで、場合によってはボスを務めることもあると言えば、その強さがシャレで済まないものなのは想像に難くないだろう。


 また、三層目という浅い層で巡回していたというブラッディバットとヘルハウンドも、本来なら三十層付近でボスとして出てくる類のモンスターであり、これに勝てたら駆け出しは卒業、普通に狩れるようになれば一人前、という扱いである。


 言うまでもなく、間違ってもチュートリアルダンジョンなんて場所に出てきていいモンスターではない。


「おいおい、チュートリアルダンジョンってのは、そんな魔境みたいな環境じゃなかったはずだぞ。一応確認しておくが、アルベルト達がどうにかできるレベルだったか? 本来のチュートリアルダンジョンは、まともに動けないほど全身にダメージ食らったミノタウロスがボスとして出てくるんだが……」


「いや。駆け出しにどうにかできるように弱体化している、とかそういうのは一切なかったな」


「マジかよ……」


 きっぱり言い切ったユウに、思わず頭を抱えるバシュラム。


 チュートリアルダンジョンは本番と違い、致命的なダメージを食らうと、もっと正確に言うと致命的なダメージを食らうことが確定すると、実際にダメージを受ける前にダンジョンの外に放り出されるシステムになっている。


 なので、出てくるのがデーモンだろうがサイクロプスだろうが問題ないのだが、実際にそのレベルのモンスターが出てくると、駆け出しの心を木っ端微塵に粉砕しかねない点でまずい。


「あの、バシュラムさん。質問いいですか?」


「ん? なんだ?」


「まともに動けないほどのダメージ受けたモンスターって、ボスの役割を果たせるんでしょうか?」


「普通のモンスターだったら無理だが、ミノタウロスとかあのタイプだったら話は別でなあ。あいつら瀕死になるとパワーアップするから。それとダメージで動きが落ちる分がある程度打ち消しあって、去年のアルベルト達ぐらいだったらまともにやっても勝てないぐらいの強さにはなる」


「そうなんですか?」


「おう。ミノタウロスやサイクロプスみたいにでかくてパワーがあるとか、ドラゴンみたいに純粋に生き物として強いとか、そういうタイプのモンスターはな。大抵、瀕死になると火事場の底力的な感じでパワーアップするんだよ」


「へえ~」


 バシュラムの説明に、何やら感心してみせるティファ。


 だが、すぐに不思議そうに首をかしげる。


「でも、サイクロプスはともかく、ミノタウロスってそんなに強くないですよね?」


「お前さんやユウの基準じゃあ、確かに雑魚だけどな。防御魔法もまともな防具もない人間にとっちゃあ、あのパワーは十分致命的な威力があるぞ」


「あっ」


 バシュラムに突っ込まれ、思わず声を上げるティファ。


 最近では寝ている時以外は常時龍鱗を展開し、特別な理由がなければ街の外に出ると防御力向上の魔法を切らさずにかけ続ける習慣がついているティファは、そのあたりの事情を失念していたのだ。


「ティファちゃんは魔神とかアルトガルーダとかトライホーン・ドラゴディスとか、ああいう大物ばかりに縁があるものね……」


「よく考えれば確かに、あの手のほどほどに強いモンスターと当たる機会が、今日のダンジョンまでまったくなかったな」


 ベルティルデの正直な感想に対し、今頃気が付いたとばかりにそんなことを言い出すユウ。

 普通は十歳に満たない子供がモンスターと戦う機会などそうないので、ティファが今までミノタウロスやヘルハウンドのような中堅の壁と言われるモンスターと遭遇したことがないのは何一つおかしなことではない。


 むしろ、ユウと師弟になってからの大物遭遇率と撃破数がおかしいのだ。


「とりあえず、明日から俺達とアルベルト達は別行動することにした」


「話を聞いてる限りじゃ、どっちのためにもならねえだろうからなあ」


「……えっと、なんだかわたし、凄く無神経だったみたいで……」


「いやいや、嬢ちゃんのせいじゃねえ、っつうか、嬢ちゃんの立場じゃしょうがねえよ」


 今日半日でユウが出した結論に、バシュラムが仕方がないかと頷きつつティファをなだめる。


 経歴を踏まえればアルベルト達の実力は十分すぎるほどで、本人達の認識とは裏腹にすでに駆け出しとは呼べないところまで来ているのだが、残念ながらティファと違って駆け出しの範囲をぶっちぎるほどではない。


 このままユウ達と一緒に行動すれば、多くの打冒険者が忌み嫌う寄生と呼ばれる状態になるか、逆にそうなるのを嫌がって無理をして請われるかのどちらかの未来しか見えない。


「それで、アルベルト達に関してはそれでいいとして、ミルキーちゃんとロイド君は?」


 俺達、という言い方でふと気になったことを、ベルティルデが確認する。


 それに対するユウの回答は、実に合理的なものであった。


「ミルキーとロイドは、明日以降も俺達と一緒に行動する予定だ。ちょうどいい機会だから、守られる側の立ち回りというのも、今のうちに仕込んでおきたい」


「ユウが最後まで面倒を見るの? アルベルト達と比べると、ずいぶん過保護ね?」


「あっちは別に冒険者志願でもないし、ダンジョンに潜るにしても調査隊の一員とか、そういう形が多いだろうからな。俺やティファと別行動する機会もそうあるまいし、守りやすいように動くことと邪魔にならない範囲で援護をすることを覚えれば、それで十分だろう」


「それもそうね」


 ユウの言葉に、あっさり納得するベルティルデ。


 麗しき古硬貨亭で話をしている限りでは、ミルキーもロイドもリエラに対するあこがれはあっても、冒険者になりたいという考えはないようだ。


 それ以前にそもそもの話、冒険者志望の魔法使い見習いは、普通攻撃魔法科か回復魔法科、多少変わったところでも補助魔法科か召喚魔法科に進む。


 少なくとも、ティファのような特殊事例でもない限り、付与魔法を専攻して冒険者になることはまずないし、なる必要も薄い。


「そういうわけだから、悪いが明日からはバシュラムさんとベルティルデさんに付き合ってもらうことになる」


「それはいいんだが、二十層ぐらいまでの浅い階層は、俺達がいないほうが早く終わるんじゃねえか?」


「そういうものか?」


「そうね。ミルキーちゃんとロイド君だけだったら、あなた達が適当に担ぐなりなんなりしながら強引に罠を突破したりもできるでしょうけど、私達が一緒にいるとこっちの移動速度に引っ張られることになるから」


「なるほどな。ならば、そのあたりからバシュラムさん達に協力してもらうことにしよう」


「おう。どうせお前らのことだ。二十層ぐらいだったら三日もかからねえよ」


「罠はともかく、モンスターに関しては今回の裏ダンジョンほどきつくないから、地形の引きがよければ明日中にでもクリアできるんじゃない?」


 ユウの決定に、そんな気楽なことを言ってのけるバシュラムとベルティルデ。


「……あたし達も頑張んないと、ティファちゃん達と一緒にダンジョンに入る機会なくなりそうね」


「……だねえ。まずは前回ギリギリで挫折した二十層突破からね」


 ユウ達の会話を聞いていたアイネス達が、そんな風に危機感を募らせる。


 結局、ベルティルデの予言通りユウ達は次の日一日で二十五層までクリアし、アイネス達も三日後に二十五層を突破するのであった。




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