謎の少女
設定が分かりづらいかもしれません。
「アイなの!悩んでるの?これアイのおすすめなの!狩りで疲れた体には最適なの!」
ある料理亭でメニューを見ていた二人組の男に『ひょこっ』と現れたと思ったらそう言ってメニューの一部を指差す少女がいた。
五歳程度の見た目の割に滑舌がいい。
栗色の髪は胸まで伸ばしている。
前髪は眉が隠れるくらいの長さで、目は桃色。
服装はゆったりしたシャツをベルトを締めたズボンの中にいれている。
真っ白でふわふわの子猫を頭にのせていてとても愛らしい。
子猫はまんまるの蜜柑色の目をしていて、こちらもとても愛らしい。
「いつもありがとよ。アイちゃんのおすすめは本当に体が求めてるものだからな。」
「えへへ…。あ、壊れた弓はあっちの『カントの鍛冶屋』で直してもらうのがいいと思うの。『鍛冶屋・フェルト』は剣はすっごく上手だけど弓はちょっと苦手なの。」
そう言うと少女は他の席に走り去っていく。
「本当にアイちゃんって可愛いですよね。でも、アイちゃんは何者なんでしょうね。今回の狩りで弓壊したことまだ、誰にも言ってないのに。もしかして神様だったりして」
「アイちゃんはアイちゃんさ。でも、確かにな。髪色的にルラミカーニャの子かルラミカーニャの人の血を引く子だとは思うけど」
ルラミカーニャとは騎士の国と呼ばれる国で今、男達がいる国はシュワリューズといって魔法の国と呼ばれている。
他の国から来た者も何人かいるために少女の髪色はあまり目立っていないが町の人々は皆、深緑色の髪をしている。
「何にするか決まったかい?」
「あぁ、えっと…これ、2つ」
男は少女が指差した所を指差して注文した。
因みに、この国はだいたいの所で教会が子供に文字を教えているので文字が読めない者は殆どいない。
「またアイちゃんおすすめかい?」
「あぁ」
「やっぱりね、もうアイちゃんはこの町のスターだね」
「悪い奴は捕まえてくれるし本当にいい子だよな」
「何か困ってると助けてくれますしね」
「この町に来る冒険者も増えたしね。あれもアイちゃんがこの町で休むのをすすめてるかららしいよ」
冒険者とは冒険者ギルドという場所で試験を受け合格した者だ。
冒険者にはある程度力があればなれるため、旅をしなければならないというわけではないが、結構な人数が旅をしながら魔獣と呼ばれる獣を倒している。
人は皆、大なり小なり魔力を持っているおり、魔獣は魔力を持っている生き物を食すためにそんな冒険者は出来るだけ町に来てくれた方が魔獣がやってきた時に安心なのだ。
「アイちゃんの事、孫や娘ように思ってる奴もいるんだろう?まぁ、俺もその一人だけどな。」
「皆そうでしょう?話した事ない人だって、アイちゃんの事気にかけてますし」
そんな話をしていると他の席から大声があがった。
さっきの少女だ。
「この人達悪巧みしてるの!」
「あぁん!?なんだ?このガキ。」
「誘拐とか奴隷とか言ってたの!」
奴隷などはこの国、いやこの世界では禁止されており、重罪である。それでもそれを行おうとする者はいるが。
「何言ってんだ!お前さっきまで他の席いたろ!」
「アイの耳はいいの!」
「なっ、こんな喧騒の中で小さく話してたんだぞ!そんな簡単に聞こえ…」
「ふふん!白状したの!もう言い逃れ出来ないの!」
少女がその小さな体を反らせて得意気に言う。
「ッチ。おい、お前等仕方ねぇこのガキだけでいい、逃げるぞ!」
すると大男の周りでオロオロしていた二人の男達が頷き少女に手を伸ばす。
大男は周りにナイフを向けて近づかないようにしていた。
他の客は数人が慌てているが殆どが落ち着いている。
「アイに触れたら怪我するの!」
そんな少女の警告を無視して二人の男達は少女を袋に詰めるべく手をかけた。
「あ、この町の治安を乱す者は結局許さないからアイに何しようが結局変わらなかったの。」
少女がそう言った時にはもう男たちは既にボコボコにされてロープによってぐるぐる巻きにされていた。
客の殆どが落ち着いているのは別に無情だからとかではなく、少女がいつもこういう奴をボコボコにしているのを知っているからだったのだ。
慌てていた人達は目が点になっている。
「アイ、兵士さん達呼んでくるの!」
少女はそう言うと料理亭から出ていった。
「本当にアイちゃんは何者なんだろうねぇ?」
誰かが呟いたその言葉に料理亭の客達は皆、頷いたのだった。
いろいろと分かりづらいと思うので説明書きを入れときます。
兵士ー魔獣がうじゃうじゃといるために村の中の戦える者が交代でやる。やる事は町や村の警備。悪人も捕まえ、王都に送る。非常事態には皆、集まり対応する。
奴隷は殆どありません。一部の悪人と一部の悪貴族だけです。
また、この世界は殆どの人が文字を読めます。
次は23日に投稿します
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2017/5/12
文章を改善しました。内容はあまり変わってません。




