表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/37

8話 ムシムシバーゲンセール

 とりあえずオレはブルーム、シロ、ララを装備することにした。


 名前:間津海草太

 性別:男

 年齢:十九

 職業:魔物師

 称号:異世界人

 性格:能天気

 装備:ブルーム(服)

 シロ(片手剣)

 ララ(靴)

 特性:魔物フェロモン

 特技:調教

 合成

 変化

 勧誘


 そしてもう一人はとりあえずイヴにした、イヴは大きいから魔物以外の姿でないといけないしな。


 名前:イヴ

 性別:♀

 年齢:十

 種族:レヴィアタン

 称号:海龍の姫

 性格:無邪気

 属性:氷・炎・雷・嵐

 装備:クィール(ドレス)

 特性:海流操作

 特技:お喋り(トーク)

 雷嵐(サンダーストーム)

 炎嵐(フレアストーム)

 氷嵐(アイスストーム)


 銀髪に海のような蒼さの瞳、そして燃え上がるような朱いドレス、裸足なのは仕方がないとして、しばらくこの状態に慣れるようにするためこのままでワームやシープが住むという森へ向かった。

 オレがイヴを背負って走る訳だが、イヴは人化しているお陰か、結構軽い。


「おおーお兄ちゃん早い早い!」


 オレの背中ではしゃぐのはいいが、落としそうになるからやめてほしい。


「イヴ、ダメだよあんまり暴れちゃ、ご主人から落っこちるよ」


 イヴを諌めるクィール、今彼女はイヴに着られているので運命共同体だ、落下して怪我する恐れがあるのはイヴだけじゃないからな。


「ご、ごめんなさい」


 イヴは謝って大人しくなった、ちゃんと言うことの聞けるいい子で助かった、姫とかいう称号だったからわがまま娘だったらどうしようかと思ったけど、全然そんなことなかった。


「まあ、分かってくれればそれでいいんだよ」

「ご主人様、前方の方、何か居る、数二匹だな」


 シロが俺の腰から声をかけてくる、喋る剣とか魔剣っぽいよなーと思いつつ、目を凝らして辺りを探ると――――ワームだ、蜘蛛の巣に引っかかっているようだ、それと、巨大な蜘蛛の魔物だ。


「なんだあれは?」

「見たことのない魔物ですね、というか他にもいたんですね未知の魔物」


 クィールは知らないらしい、どっちにしろあの魔物達が仲間になるとも限らないんだが――――


 蜘蛛が巣から離れて一目散にこちらにやっていた、しかも頭を下げている……ここまで来るとオレのフェロモンって大分やばいんじゃないかと思えてきた。

 何せ海の中に入った瞬間にリヴァイアサンが出てきたぐらいだ。

 この距離で引き寄せられるとか、果たして、肌身に直接触れているブルーム達は平気なのか?

 そんなことを考えていたらアナウンスが。


 ポイズンスパイダー(漆黒・♀)を仲間にしますか?しませんか?――――


「あーんじゃ一応しとくか」

『ポイズンスパイダー(漆黒・♀)はなかまになった!』

『ポイズンスパイダー(漆黒・♀)になまえをつけますか?』

「スズでいいや」


 もはや適当である。


『スズはよろこんでいる』


 で問題はあっちか……蜘蛛の巣に囚われていたワームが巣から這い出て、こちらにやってきた。


 フォレストワーム(蒼・♀)を仲間にしますか?しませんか?――――

 お、おう、バーゲンセールか何かだろうか。


「じゃあ、仲間にしておこう」

『フォレストワーム(蒼・♀)はなかまになった!』

『フォレストワーム(蒼・♀)になまえをつけますか?』

「えーとトワで」

『トワはよろこんでいる』


 なんだこのツーショット、今目の前には先程まで食うか食われるかという状態にあった二匹の虫が仲良く並んで俺を見ている。

 これがブルーム達の言う仲間意識ってやつか。

 我ながら恐ろしい特性である――――オレはとりあえず周辺を探索して、二人に合成できる魔物を狩ることにした。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ