31話 急展開! 別れと新生!
『完』
どうしてこうなった……。
オレの目の前には傷だらけで瀕死の状態で横たわる仲間たちと天には翠色の龍が浮いている。
『この度の朱と蒼は大したことはなかったな! 余計な連中まで相手したがどうということもないし、妾は帰る!』
そんな事を言い残して龍は天に昇る。
きっかけは些細な事だった……と思う。
タマゴの存在を恐れたオレ達は新天地を求めて北上した、移動時間にして大よそ五日、オレ達は塔を発見した。
その塔は天まで続くかというほど高さで、何故今まで誰も知らなかったのかというほどのものだった。
そんで、こう……なんというか山がそこにあるから登るんだ的な使命感によってオレらはこの塔を登りきり、塔の天辺で寝てたさっきの龍にボコされた訳だ。
なんか朱がどうだ蒼がどうだ自分は翠だから云々言っていたがまさかこんなところで伏線回収するとは思ってないかった。
「うう……みんな、オレは一体どうすればいいんだ……」
ここは何もない塔の天辺で合成して回復させるという荒業をするにも魔物がいない。
『主、決断の時だ……誰を生かし、誰を見捨てるか……我らは主の判断に任せる』
まだ辛うじて体を動かせるドーラがそんな事を言った。生かす……そう、何人かは生き残れる可能性はある、今いる仲間で合成を行い一人にすればだ。
この怪我の具合と人数から考えて……三人が限度だな、三人選べって?
無茶言ってくれるぜ、オレにそんなこと出来るわけがない。
『全てを失うか、一人でも多く残すか……主次第なのだぞ?』
オレの心情を察したのかドーラがオレを睨む……その視線は自分はどうなってもいいから早くしろと言わんばかりである。
オレは覚悟を決めた、生かす三人を決めて、残りを三人の周囲に集める。
そしてイメージする、いつもの手こね方ではなくちゃんとした技としての合成を。
楽しかった思い出、出会った時のこと、人化させたことや混浴、添い寝、撫で地獄の日々とか。
人の姿ばかり考えていたせいか、気がついたら三人の美女、少女、幼女が出来ていた。
しかも何故か全裸ではない、パッと見の感想を言えば、朱い女王様、白黒メイドさん、蒼いお姫様だな。
ちなみにドーラ、ブルーム、イブの順だよ!
ちょっとステータス見ておくか。
名前:ブルーム
性別:女
年齢:十六
種族:パートナーレギオン・スライム
称号:主の味方
性格:控え目
属性:不明
状態:人格
装備:シロ・ララ・スズ・メリー・シーラ・アルラ・エレナ・コン・ファーシュ・レジーア
特性:物理無効
特技:リーダーチェンジ
粘体分身
メイド技能
袋叩きコンボ
名前:ドーラ
性別:女
年齢:二千十八
種族:レッドレギオン・ドラゴン
称号:朱の代表
性格:温厚
属性:『朱』
状態:人格
装備:クィール・ミライ・タイガ・ロネ・ポチ・クロハ
特性:朱の波導
特技:リーダーチェンジ
女王の威嚇
火炎操技
袋叩きコンボ
名前:イヴ
性別:女
年齢:十一
種族:ブルーレギオン・ドラゴン
称号:蒼の代表
性格:無邪気
属性:『蒼』
状態:人格
装備:ヴァイス・ルル・プラチナ・リーレ・ターヌ・クーラ・トワ
特性:海流操作
特技:リーダーチェンジ
お姫様の愛嬌
天候操技
袋叩きコンボ
レギオン、そういえばそんなものもあったけ? いやいや種族がレギオンってなんだ……人格はそれぞれで特技のリーダーチェンジっていうのはアレか? 人格を入れ替えるのかな、合成した奴らと。
合成した仲間は装備扱いで服とか装飾品になっているようだ、後全員共通で袋叩きコンボって……
「何とかなったな、主よ……ふむ、常時人化固定のようだが魔物化と武器化は主次第のようだぞ?」
朱色の艶やかな髪がふんわりしていて腰まで伸び、瞳は金色でギラギラと輝き、真紅のドレスに真っ赤なハイヒール……どっからどう見ても女王様なドーラ。
「以前は服を着るという概念があまり理解できませんでしたが、この姿になったことで服も良いものだと知りました」
メイド服をヒラヒラさせてその場で一回転をする黒髪に薄い青色の瞳のメイドさんブルーム……チッ、服を着る事を覚えてしまったのか、オレは全裸のままだというのに。
「お兄ちゃん! みてみてーイヴかわいい?」
蒼いドレスをきてトワと思しきクリスタルのハイヒールを履いた幼女・イヴはハイヒールだというのに器用に走り回る、銀髪に蒼い瞳、そして白すぎる肌、マジでお姫様みたいだ――――いやお姫様だったなそういえば。
三者三様に変わらないといえば変わらないが変わったといえば変わってしまった、何がって? 服だよ、服!
脱げって言っても恥じらうんだぞ? おかしいだろうさっきまで全裸だった癖に!
まあ、冷静に考えるとこれはこれでアリだとは思っている、そして今は無理でもそのうちきっと脱がしてみせる!
オレはここに誓う、こいつらいつか絶対脱がすと……目標を新たに定め、オレ達の冒険はまだまだ続く……!
次から新章とかしようかと思います。




