23話 白い群れ
魔族の連中から逃げてきて結構な距離を進んだ頃、オレはドーラとイヴを人化させていた、事情を詳しく聞くためにだ。
だが……ドーラとイブは何も喋らなかった、いや喋れなかった。
人化した二人の胸には異物があった、魔族たちが二人を操っていた朱色と蒼色の宝玉だ。
こいつが二人を洗脳しているらしい。
「どうすりゃいいんだ?」
「ご主人様、状態異常は合成で治るのでは?」
「その手があったか! 案外あっさり解決するな……じゃあ悪いがシロ、二人と、ヴァイスが連れてる連中の分の合成用に魔物を狩ってきてくれ」
「分かりました、行ってきます」
シロは魔物化して飛び出していった。
「私達も行きます」
シロの後にミライ、タイガが魔物化してついていく。
「とりあえずヴァイスにそっちで何があったか話を聞くか」
「はい、マスター……と申されても恐らくドーラ様の方とあまり変わりないかと思います、ただ我々は邪魔さえしなければ後で返すというのでしばらく静観していたのですが、ドーラ様が出てきたりマスターが現れたりとあったのでもう何が何やら……」
冷静そうに見えて実はそうでもないらしい。
これ以上聞いても無駄だと判断したオレは、ヴァイスが連れていた魔物を仲間にすることにした。
カラメーロタルタルーガ(白・♀『蒼感染』)を仲間にしますか? しませんか?――――
なんだよ感染って……よく見ればこいつは、タイガ達を治療した時の紋様だな、それの蒼い紋様が薄く体表に浮かび上がっている。
「仲間にする」
『カラメーロタルタルーガ(白・♀『蒼感染』)はなかまになった!』
『カラメーロタルタルーガ(白・♀『蒼感染』)はなまえをつけますか?』
「ルルでいいな」
『ルルはよろこんでいる』
スターベア(白金・♀『蒼感染』)をを仲間にしますか? しませんか?――――
「仲間にするよ」
『スターベア(白金・♀『蒼感染』)はなかまになった!』
『スターベア(白金・♀『蒼感染』)になまえをつけますか?』
「じゃあプラチナで」
『プラチナはよろこんでいる』
フリーレンゼーフント(白銀・♀『蒼感染』)を仲間にしま――――
「します、しますよ! いい加減にしろ!」
『フリーレンゼーフント(白銀・♀『蒼感染』)はなかまになった!』
『フリーレンゼーフント(白銀・♀『蒼感染』)になまえをつけますか?』
「リーレで」
『リーレは喜んでいる』
こんなもんか、後はシロ達の狩り次第だが、どうせまた蒼系に影響された姿になるんだろうな、ミライたちみたいに。
ちなみにルルが氷のような陸亀、プラチナが白熊(?)爪が金属っぽい、リーレはアザラシだ。
亀系、熊系、海豹系か……よく熊が海豹を食わなかったな、仲間意識が芽生えるのってオレの仲間になってからじゃなかったっけ?
早くこいつらの全裸が見たいぜ、ステータスの確認は合成してからいいだろう、オレはシロ達の帰還を今か今かと待っていた。




