12話 ニンゲンの国
オレ達は今、ニンゲンの居る大陸ガウティアにいる。
ちなみに今のオレは全裸ではない、全裸では何かと目立つということで今はみんなを服にして着ている。
メリーをパンツ、スズをTシャツ、ドーラをズボン、ヴァイスとシロが靴下、ララがいつもどおり靴、ブルームは鞭にいつでも変化できるように、腕輪として右腕に居る。
名前:間津海草太
性別:男
年齢:十九
職業:魔物師
称号:異世界人
性格:能天気
装備:メリートランクス
スパイダーTシャツ
ドラゴズボン
ホワイトソックス
ブラックシューズ
オーシャンウィップ(待機状態)
特性:魔物フェロモン
特技:調教
合成
変化
勧誘
完璧とは言い難いが全裸よりは目立たないだろう。
――――何故だ、オレは今衆目を集めてしまっている、奇異の目で見られる、アレか、よそ者には厳しいのだろうか?
オレは周りを見渡した、特にオレが可笑しい理由は見つからなかった。
「よぉ、兄ちゃん、いい服来てんじゃねぇか、ちょっと見せてみろよ」
突然ゴロツキ風の男に声をかけられる、ああ、そういうことか――――たぶんオレが目立っていた理由は、服の材質が良かったからに違いない。
「なぁ?いいだろちょっとぐらい見せてくれたってよぉ」
ゴロツキに肩を掴まれる、がっちりと掴んで放すつもりはないらしい、少し痛い、最近ブルームばっかきてたから物理に対して抵抗する術がほとんどなかった。
「やめてください、放してください」
ちょっと抵抗する素振りを見せると――――相手の動きが急に止まった、肩を掴んでいた手も緩んでいたので、ここは全力で逃げさせてもらおう。
全力疾走して路地裏に入ると、オレはさっきのゴロツキの方を見た、地面に倒れていた、周囲の人間がざわめきだした。
「誰が何をした?」
「私がやりましたが、何か問題でも?」
「スズか、いや大丈夫だ、助かった、ありがとう」
同族に対する仲間意識の欠落……どうやらオレにも当てはまるらしい、いや確かにあんな奴どうなっても構わないが、それでも人を一人殺した訳だが、なんとも思えなかった。
恐らく自分で人間に危害を加えても、同じ感じになるだろう。
「とりあえずこれから、どうしたものか……」
イヴ達に関しての情報が何もない。
そんな時だった――――号外ー号外ー。
そんな風な事を叫びながら、紙切れをばら撒いて発狂する若者が目の前を横切った。
地面に落ちる紙切れを拾い上げる――――。
「読めない、つかオレこの世界の文字とか知らないしな」
「どれ、我に見せてみろ」
ドーラは読めるのか、オレはドーラに見える(?)ように紙切れをズボンの前に差し出した。
しばらくしてドーラから語られた紙切れの内容はこうだ。
王子ついに結婚!?
お相手は異国の地で見つけた麗しき姫君!
明日、城門前広場にてお披露目されます。
だとか、王子様が異国で見つけた姫君ねぇ、イヴって一応姫様だよな……まさかとは思うが、行ってみるか。
そしてオレ達はそれが明日の事だというのを、城門前の広場についてから気づいたのだった。




