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Lost memory  作者: ぴかちゅう
第一章
2/15

入学

 満開の桜が見所となった今日俺は高校生活の幕を開けた。

 丁度いい時間に家を出た俺は学校に着くと、校庭にある掲示板で自分のクラスを確認する。

 ここ皐ケ丘高校は毎年120名の定員を募集しており1クラス40人で振り分けられるみたいだ。

 俺のクラスは三組か、場所は中央にある校舎の三階、つまり最上階ってわけか。

 因みに、校舎は三棟あり前から校長室や職員室、会議室に進路指導室など教師が主となる二階建ての校舎、次に先ほど言った生徒の教室が主な三階建ての校舎があり最後に特別教室が多いこれまた三階建ての校舎がある。

 ここか。 

 三組に着くとひとまず自分の席へと座る。

 どうやら出席番号順みたいだな、かなり廊下側に近い席になってしまった。

 時間まで結構あるな、もう少し遅く家を出るべきだったか、暇をつぶすにしても知り合いがいないので会話もできない。

 同じ中学の奴もいるみたいだが知らん奴だしなぁ。

 よし、ここは隣の人に習ってスマホをいじるとするか―――



 「次の人」

 「はい」

 そういうと俺は席を立ち教卓へと向かった。そう、これはあれだ初めてのホームルームで行う自己紹介ってやつだ。

 それにしても日本人ってほんと自己紹介好きだよな。敵が目の前にいるにも関わらずやったりするんだから。

 でもいざ自分の番になると緊張するな。まぁ、ここは茶々っと終わらしてしまおう。

 そう自分の心に言い聞かせてようやく俺は口を開いた。

 「みなづき れ」

 ガラガラガラ……

 だが、俺が名前を言おうとしたときに突然開いたドアの音に声をかき消されてしまった。

 「す、すみません 遅刻しました」

 息を切らせながらバタバタと教室に入ってくる茶色がかったショートヘアーの女子。

 どうやら入学日そうそう遅刻した女子に俺は自己紹介を邪魔されたらしい、せっかく勇気を振り絞って言ったのにタイミング悪すぎだろ。

 それにしてもどこかでみたことあることような……。

 「葉月(はづき)入学そうそう遅刻か、これは先が思いやられるな」

 「うぅすみませんでした」

 そんな担任と彼女とのやりとりに緊張感のあった教室は笑いに包まれた。

 葉月……そうかお母さんの先輩の。

 俺は彼女が母の先輩の娘だったことを思い出す、どうやら一緒のクラスになったらしい。

 顔を見るのは初めてだかあんがいかわいいかも それにどこかで見たことあるような……気のせいか。

 「葉月は最後に自己紹介をしてもらうとして、水無月続き言っていいぞ」

 そう言われると彼女は自分の席に座るために俺の前を横切る。

 その時不意に懐かしい気分に包まれた。

 「ごめんね……」

 と彼女が言うと、ぼっーとしていた俺はその言葉を聞いて我に返る。

 「え、あぁうん大丈夫」

 元々女子とはあまり話さない俺は話しかけられると動揺してしまう。とは言っても言葉が出ないわけではない逆に冷たく接してしまうのだ。

 そのせいか、彼女はさっきよりも申し訳なさそうな顔をしながら席についた。

 それを確認した俺は一度笑いに包まれた教室の雰囲気の中で自己紹介再開する。

 「水無月(みなづき) (れん)ですよろしくお願いします」

 すこし温かかった教室がまた冷めてきたこの感覚が地獄のようだった。

 しかしもう過ぎたことだしなどと自分に言い聞かせながら俺は席へと戻る。

 それから自己紹介は順調に進んでいきようやく最後の一人となった。

 そして教卓に彼女が立つ。

 「葉月(はづき) (りんですよろしくお願いします」

 少し恥ずかしそうに話す、だが声はしっかりと通っていて、そこから元気のある女子だということが推測できた。

 親同士が仲がよくてその子どもが偶然にも同じ高校で同じクラスに……これラブコメか何かなの?

 なんてバカバカしいことあるわけないか。


 ***


 その後入学式を体育館でやったあと教室に戻り一年間の流れを担任が説明していた。

 「一年間で遅刻を10回以上すると保護者召喚だから気を付けるように、わかったか葉月」

 先生のフリに彼女は赤面しながらも

 「はい、がんばります」

 などと言って再び教室を笑いに包み込んだ。

 先生の長い話も終わり、やっと放課後になり俺はいち早く教室を出て帰宅した。

 「なんか今日はめっちゃ疲れたな」

 そうつぶやいた俺はベットに倒れこむように横になりやがて眠りへとはいるのであった。



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