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ユーキの野望

 「魔法を使ってみたい。」


 よーやく泣き止んだクレアに要望してみる。

 親父さんの事から気を逸らさせる為でもあるが、純粋にやってみたいのだ。


 「無理です。」

 「即答?!」

 「だって、ユーキさん魔力持って無いですから。」

 「くぅぅぅ・・・異世界に来たら無双チート性能だろフツーっ!」

 「あ、でも何かチカラは持ってるみたいですよ?」

 「何かって何だよ?」

 「わかんないです。魔力とは違うんですけど・・・。」

 「うーむ・・・待てよ?」

 「?」

 「お前喋ってるのって、日本語じゃねーよな?」

 「魔族語ですけど。」

 「俺の言葉って、口の動きと合ってる?」

 「合ってますよ。」

 「なんで俺、魔族語喋ってるんだ?」

 「さぁ?あ、こっちに来たからそうなったとか?」

 「いやいや、向こうに居る時からお前と話してたよな?」

 「あー、そう言えばそうですね・・・。」

 「お前が翻訳魔法とか使ってたわけじゃねーんだな?」

 「はい。なーんにもしてません。」

 「謎だ。」

 「謎ですね。」

 


 悔し過ぎる事に、俺には魔法は使えんらしいが、見てみたいとは思ったんで、クレアに実演してもらおう。


 「それなら、あっちの部屋で。」


 と連れて来られたのは、だだっ広い空間。

 東京ドームくらいありそうだなここ。でも何にも無い。ただの洞窟。


 「ここ何?」

 「訓練場です。」

 「成る程。」

 「じゃ、やりますね?」

 「おう。」

 「えいっ!」


 長々と詠唱とか、空中に魔法陣が浮くとか、そーゆー俺の”魔法に対するイメージ”ってのは、あっさり粉砕された。

 クレアの掛け声?と同時に、100mくらい先に火柱が上がる。同時だよ同時。

 しかも火柱デケェ。

 50m(目測)くらいある天井まで届く、太さ10mばかりの火炎。スゲー。

 あんなの喰らったら丸焼き必至だぞ。


 「あれって、上級?」

 「初歩です。」

 「人間でも?」

 「あ、そうですけど、威力は術者の魔力次第なんで、人間だと親指・・・くらいかな?」

 「さいですか・・・。」


 ケタ違いとかゆーレベルじゃ無ぇなおい・・・。

 うん。夫婦喧嘩したら瞬殺されるな。夫婦じゃ無いけど。


 「あれ?あんだけデカい炎なのに、こっち熱くならねーの?」

 「同時に結界張りましたから。解除します?」

 「いや良い。」


 さすが魔王の娘。

 同時に二つ発動かよ。しかもノーアクション。


 「むう。やっぱ俺もやってみたいなぁ。」

 「・・・そうですね、ユーキさんのチカラが何か解りませんけど、もしかしたら発動するかも知れないですし。」

 「ダメ元でやってみっか・・・やり方おせーて。」

 「簡単ですよ。イメージしてこう、えいって。」

 「そんだけ?」

 「私はそうですけど・・・父もそう言ってましたし。」

 「・・・それって、魔王一族くらいしか通用しねーんじゃネ?」

 「と、とにかくやってみましょうねっ!」


 うーむ。

 ダメ元とは言え、下手にトンデモなのが発動したらヤヴァいよな。

 無害っぽいのやってみよー。

 えーと、イメージイメージ・・・。


 「///きゃぁぁぁっ!」

 「おおぅっ!ナイスっ!」

 「///ナイスじゃありませんっ!」

 「がはぁっ!」


 クレアの空気砲?を喰らって吹っ飛んだ。マジ痛いんですけど。


 ちなみに俺がイメージしたのは、クレアの服が全部消えるビジョン。

 ダメ元どころか見事に発動。

 「今更恥ずかしがるなよ(キラーン)」で済む予定だったんだが、あいつの方が早かった・・・。 


 「///もう・・・ホントにエッチなんですから・・・」

 

 怒ったフリしてるけど、照れてるだけだな。可愛いいヤツ。

 今はクレアに膝枕されつつダベっている。

 そっこーで治癒魔法掛けてくれたからか、身体は何とも無い。


 「でもやっぱり、ユーキさん普通じゃ無いですね。」

 「どーゆー意味だコラ。」

 「だって、その・・・私の魔法直撃したんですよ?至近距離で・・・。」

 「死んでてフツーだったってか?」

 「・・・・・・・」

 「そこで黙るんかいっ!」

 「だ、だって、ビックリして恥ずかしくって、とっさに出ちゃって・・・ごめんなさい。」

 「んーまぁ、俺の方が悪かったよ。いきなりだったしな。」

 「つ、次からは、その、いきなりはやめてくださいね・・・///」

 「・・・いきなりじゃ無きゃ良いのか?」

 「//////」


 天国の父さん母さん・・・俺は今凄く恵まれてるかも知れないです・・・。

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