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ー第5項 次回予告:無謀な聖戦を挑んでくる王国軍に対し、セシリアが圧倒的な実力差を見せつけて返り討ちにする展開を示唆
第5項 次回予告:無謀な聖戦を挑んでくる王国軍に対し、セシリアが圧倒的な実力差を見せつけて返り討ちにする展開を示唆
数日後。
セシリアの元に、リリアからの緊急報告が入った。
「セシリア様。王国軍が国境付近に集結しています。兵力は約五千。こちらに向けて進軍を開始しました」
「……五千? 随分と少ないわね」
かつての王国軍なら三万は動員できたはずだ。それだけ国力が疲弊している証拠だった。
「大義名分は?」
「『魔王討伐』だそうです。セシリア様を魔女と断定し、殲滅すると」
セシリアはふっと笑った。
その笑みは、かつての処刑台で見せたものよりも、さらに冷たく、そして美しかった。
「いいわ。相手をしてあげましょう。ただし……」
彼女は立ち上がり、窓の外に広がる自分の国を見渡した。
「私の民には、指一本触れさせない。ノワール、出番よ」
『おう! 久しぶりの大餐会だな! 「恐怖」と「絶望」、たっぷり食わせてもらうぜ!』
ノワールの影が、部屋いっぱいに広がった。
次章、「聖戦、蹂躙される」。
無能な正義と、有能な悪徳。
二つの国の運命が、荒野で激突する。




