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検索結果:死んだふり

本作が処女作となります。 物語やAIの挙動など、楽しんでいただけるよう頑張りますので、感想やブクマいただけると嬉しいです!

乾いた気持ちのいい風が頬を撫でる。 重い瞼を開け、周囲を見渡すと――そこはいつものベッドではなく、緑深い森の中だった。


鳥のさえずりと木漏れ日。 こんなシーンから始まるなら、さぞ爽やかな日常系アニメなのだろうと勘違いしてしまいそうになる。


「んあ? ここは……は? 森?」


状況が飲み込めない。 俺は普通にベッドで眠り、ベッドで起きて朝ごはんを作る。そんなごく一般的な日本人のはずだ。


「俺、ヤクザに捨てられるようなことしたかな? ……とりあえず、ここから出るための案内板とかないかな〜」


現実逃避気味に独り言をつぶやきながら立ち上がろうとした、その時だった。 脳内に直接、無機質な声が響いた。


[はい、お呼びでしょうか]


「っ!? なになに!? びっくりしたほんとに何!?」


俺は慌てて周囲を見回すが、誰もいない。


[私はカイト様の固有スキル、モデル名’’’Generative AI(生成AI)’’’です。以後、お見知り置きを。またこのメッセージは初期転送用メッセージのため、詳しくは「ステータス」と声に出して確認してください]


「生成AI……? って、あの最近話題の?」


俺は呆然とつぶやく。生成AIってあれか? 文章書いたり絵を描いたり、何でも答えてくれるやつ。


そもそも目が覚めると知らない森。頭に直接流れるような声。


「これって……まさか異世界転生ってことか?」


だとしたら、あまりに世知辛い。 異世界転生の特典が、聖剣とか最強魔法とかじゃなくて「AI」って。 っていうか、そもそも俺――。


「死んだのかよぉ〜!!」


森に絶叫が響く。 トラックに轢かれた記憶もないし、過労死するほど働いてもいないはずなのに! ……いや、待て。そんなことを嘆いていても状況が良くなるわけじゃない。 とりあえず、言われた通りにやってみるか。


「じゃあ……ステータス!」


『承知しました。ステータスを表示します。……あ、すみません処理落ちしました。もう一度お願いします』


「おい! ポンコツAIじゃねえか!」


『失敬な。現在の魔素濃度が高くて通信環境が不安定なだけです。……表示しました』


虚空に浮かび上がる半透明のウィンドウ。 そこには確かに俺の名前と、見慣れない数値が並んでいる。 ……だが、心配だなこのAI。本当に大丈夫なのか?


にしても、スキル:生成AIか~。これからこの世界を生き抜いていく相棒だろ?『生成AI』じゃ味気ないよな。


「AI……GPT……チャット……よし。お前は今日から『チャッピー』だ!」


『……はい?』


脳内で困惑したような間が空く。


「チャットできるハッピーなヤツ、略してチャッピー。いいだろ?」


『……推奨されるネーミングセンスの許容範囲を下回っていますが、マスター権限により受諾します。識別名を『チャッピー』に変更しました』


不服そうな電子音。だが、拒否はされなかった。


「よしよし。よろしくな、チャッピー!」


俺は満足げに頷き、誰もいない虚空に向かってニカっと笑いかけた。 なんだ、意外と素直でいいやつじゃないか。これなら異世界生活もなんとかなるかも――。


『そんなことより、右後方3メートルより敵性存在が接近中。対処を推奨します』


「は? 敵?」


振り返る。 そこには――黄金の瞳を持ち、灰褐色の毛並みに覆われた巨大な狼が、音もなく迫っていた。 呼吸音すらしない。殺気だけで肌が粟立つ。


「うわああ! いきなりすぎない!? おいチャッピー! この状況を切り抜けられる方法を教えて!」


『死んだふりはどうでしょうか?』


「そんなんで行ける相手じゃないことくらいわかるよ! 見ろよあの目! 完全に食事前の目だぞ! 他の方法は!」


『はぁ……面倒ですね。では、手近な石を投げて気を逸らしてみてください。成功率は低いですが』


「最初からそういうの言え! この先の指示も頼む! 信じてるからな!」


俺は足元の石を掴み、がむしゃらに投げつけた。

ここまでお読みいただきありがとうございます!作者は生成AIほど優秀でないため執筆はゆっくりになります。

次回の投稿は来週の日曜(2月1日)になる予定です!

楽しんでいただけたらブクマ、評価ポチっとしていただけると嬉しいです!

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