表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ある辺境のギルド職員について  作者: レスカ
魔王とギルド職員
96/114

95

「ってな感じでメイズの強い人が困惑してるんだけど、トロッポは何か知ってる?」


「え、なにそれ知らん。こわ」


「正直不気味でしょうがない。なんだあれ」


「考えられるのは認識阻害か、いや聞く限りの強さならその人がかかるとは考えにくい。となると何かしらの道具か、あるいは。それに誘拐するでもないなら普通に連れ出せば済む話だ、何か不都合があったとすればそれは何だ? そもそも武器を選びに行って身の上話を聞かせる必要もない、何のカモフラージュなのか、いやそもそもお茶は……」


 アリシアさんの件をトロッポにも聞いてみたが、ハズレのようだ。

 相手の能力などには思い当たるフシがないのだろうか、他のアプローチから考察をしているようだが。

 ただまあ学生時代の同級生らしいし、時間が経って色々と変わっていてもおかしくない。

 心当たりがなかったなら答えは出ないだろう。


「剣はこの上なく立派だったって」


「性格的に剣を渡すっていうそれが、ちゃんと目的のひとつだったのは間違いなさそう。その周りにノイズが多すぎる……」


「うーん、もうこれについては考えても仕方ないか」


「ちょっとまって、メモだけしとく。お茶、お茶、お茶……」


 悪いようにはしないだろうが、一体何をメモしているんだ。

 とりあえず夜ご飯にしようか。


「キリハ、お茶いこう」


「いきません、ご飯入らなくなるぞ」


「お茶いきたい……」


「今度連れてってあげるから我慢しなさい」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ