表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
75/82

75

「その首の後ろに付けてるやつって何?」


「これは通信用の道具です。2対セットで相手の端末とだけ、メッセージのやりとりができるようになっています」


「ふうん。どこに繋がってるの?」


「前にもお伝えしました、個人的に動かせる戦力になってもらった人です。アリシアさんが不測の事態で動けなくとも、最悪こちらを動かすこともできるという話ですね」


 きっかけは暇つぶしだったものの、緊急時に連絡を取れると考えれば悪いものではない。

 まあアリシアさんがいる限り、そんな事態はそう起きないだろうけど、備えはあった方がいい。


「話は変わるけど、なんかさっきから上からドスンドスン音がしてない?」


「ギルドの上で何か作業をするような話は聞いていません。恐らく鳥か、モンスター。あるいは」


 そこまで言ったところで、轟音と共にギルドの建物の天井中央が突然崩落し、蜘蛛のモンスターが降ってきた。

 幸い瓦礫と蜘蛛が降ってきた場所には誰もおらず、受付カウンタ―は端の方だったため問題ないが、もし真上からあれらが降ってきたらと思うとゾッとする。

 しかし突然の出来事に、誰もが目を白黒させている。


「アリシアさん」


「お任せあれー」


 指示を出した次の瞬間、距離を感じさせない動きで一気に蜘蛛の懐に踏み込み、その頭を切り落としてこちらへ戻ってくる。

 なんという無駄のない動きだろうか。


「一丁上がりってね」


「助かりました。あれの運び出しと解体も手伝っていただけますか」


「そりゃあね、あれ中に残しておくわけにもいかないしね」


 何事ですかと奥からヘレーナさんも姿を現す。

 とりあえず屋内が雨ざらしになる前に、屋根の修理を手配しなければ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ