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ある辺境のギルド職員について  作者: レスカ
ドラゴンとギルド職員
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「キリハさん、おはよ」


「おはようございます。今日も朝早いですね」


「そっか、もうドラゴンはないんだっけ。つい癖で来ちゃった」


「ですね。まさかドラゴンが姿を消すことになるとは」


 太祖の竜王は鎖の悪魔により封印され、ドラゴンが湧くことがなくなった。それ自体は喜ばしいのだが、気になることがひとつ。


「アリシアさんはこれからどうしますか」


「どうって何が?」


「いえ、普段やってたドラゴンがなくなったので。単純に何かするのか、どこか行ったりするのかなと」


「いや〜。考えてないかな。突然だったし、まだポーションの副作用のせいで無理できないし、今まで頑張ってきた分しばらくお休みってことで」


 まあこれまで、一人でずっとやってきているみたいだし、この先ずっと休んでても問題ないほどの、莫大な財も築かれているだろう。


「それと、ドラゴンのコアについてです。今回の件で、いろいろ使い道がありそうな事がわかりましたけど、お返ししますか? あくまで討伐証明になればいいだけだったので、私が持ってる必要も無いんです」


「いや、キリハさんが持っといて。私はそもそも、悪魔を解放するなんて考えつかなかったし、キリハさんの方が上手く使えそうだからさ」


「わかりました」


 これは奥の手として控えておくとしよう。


「ではドラゴンが消え、新しくなったメイズにて。これからもよろしくお願いします」


「こちらこそよろしくね」


 最初はどうなるかと思っていたが、存外悪くない生活、予想外の出来事もあり、それでいて平穏。

 こんな暮らしも悪くないな。

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