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「ねえ、キリハさんの好きなタイプってどんな人?」
「好きなタイプとは?」
「そのままの意味。どんな人が好きなのかなって」
「好きな人ですか……」
今まで縁がなくてあまり気にしたことはなかったけど、好きなタイプか……。
いい機会なので改めて見つめなおしてみるとしよう。
「そうですね……。顔よりも性格よりもまず第一に、痩せてる人がいいです」
「好きなタイプを聞いて体型から見るって、独特な目の付け所だね」
「好みは人それぞれでしょうけど、外見の方が気にかかるので」
「なるほど、太ってるより痩せてる方がいいと」
顔、性格、お金、誰もが気にする部分が違うように、個人的には見た目を重視している。
「それでいて、おとなしめな人がいいですね。こう、優しく笑いかけてくれるような感じで」
「おとなしめな人と」
「あとベタベタしても嫌わないのと、逆に抱きしめてくれたり、全肯定してくれたり、ご飯作ってくれたり、酔いつぶれたとこ運んでほしいし、寝るときは一緒に寝てほしいし、マッサージとかしてほしいし、ゆっくり時間を過ごしたいし、あとあと」
「ちょっ、多くない?」
「なんか人肌恋しくなってくるんですよ。ぎゅってしてほしいなって、思うんです」
こうして考えてると、欲ばかりが出てきてしまう。いかんな。
「だからこそ、恋人とかそういうこと、考えないようにしてるんですよ。叶わないのに求めすぎちゃうから。虚しいですね、まったく」
「な、なるほど」
「あとはまあ、好きでいてもらえれば―。みたいな、そういう話で」
しかし、それをすべて満たす人がいるわけもなく、優先順位をつけることもまた必要だろう。




