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「キリハさん、ドラゴンある?」


「いえ、今日はないですね」


「平和だね~」


 外は雨がしとしと降っていて風情がある。

 同時にこんな日に依頼に出ることもないように、ドラゴンもどこかに引っ込んでいるのかもしれない。


「雨は嫌だなあ。ブレス類が減衰するのは助かるけど、それ以上に足場と視界が悪くなるんだよね」


「雨の中でも出るときは出ないといけないのが、冒険者のつらいとこですね」


「いや、雨よか厳しい環境もっとあるけどね」


「……どうせ私にはわからない話ですよ」


「ああ、ごめんって!」


 事実わからないものだから、そう言われてしまえば拗ねることしかできない。


「ぬかるみは面倒だったり、他には鱗の上が滑ってしょうがないのがきついかな」


「アグレッシブに攻めますね」


「あの巨体の攻撃をまともに受けてたら、命がいくつあってもたりないからね。攻撃を避けてすぐに倒しに行く。これに尽きるよ」


 実際に戦っているところはみたことがないが、基本的に無傷で戻ってきているので事実なのだろう。あとは言っている通り、ドラゴンの攻撃を受ければ重症を負うはず。


「よく当たり前のようにこなせますね。尊敬します」


「んー、まあ慣れかな。師匠の元でしごかれながら、ドラゴンに挑まされること数年。半分くらいは体に染みついちゃっててね」


 慣れって怖い。

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