115
「合同訓練?」
「はい。アリシアさん一人であれば話は別でしたが、こうしてある程度の戦力が集まったわけです。もちろん標的にならないのが理想ですが、魔王襲来に備えておくべきかと」
今のメイズにはアリシアさんに加え、ロイドさんとミスリルパーティが一組いる。
ロイドさんとパーティでは以前すり合わせをしていたが、アリシアさんはそれに加わってないし、各々の役割を事前に把握しておいた方が動きやすいだろう。
「ロイドさんは単体での主戦力として、もう一方はリードを司令塔に、攻撃役と支援役が分かれたバランスのとれたパーティです。転生者であるヒロキさんとカエさんが前線に立ち、リブラさんとレイアさんが支援を。リュミは臨機応変に色々しているみたいです」
「なるほど」
「それらを実際に見て、うまいこと使えるかなどを確認。連携なんかも考えていただければと」
「ふむふむ」
ロイドさん一人と違って、パーティ複数人との連携はさらに難しいだろう。連携はできなくとも互いに邪魔しないような行動をとれるよう、顔合わせはしておいてもらいたいところ。
そしてギルドの隅にいた人物に声をかけて手招きする。
「それと、サラさん。こちらへ」
「あたしもかい」
「せっかくなので混ぜてもらってきてください」
「なるほど」
ぶっちゃけアリシアさんとロイドさんには、サラさんを付けても収穫はあまり見込めないが、リードの下に付ければそこそこ伸びると予想している。実力の開きが前者よりかは小さく、パーティを率いるリーダーなら、伸ばすべき点や改善すべき欠点も見つけることだろう。
「期間限定です、使えるものは使おう精神でひとつ。よろしくお願いします」
「その通りだな。ミスリル陣に教えを乞う機会なんて貴重だ、ぜひ参加させてもらおうかね」
「おっけー。それじゃあ行こっか」
「他の皆さんはギルド裏に集めてあるので、頑張ってきてください」
一緒にサラさんも伸ばせれば一石二鳥だろう。




