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「あれ? いつもの子は?」
「アリシアさんなら数日前に出かけてから、まだ戻ってきていませんよ」
「なるほど、じゃあチャンスってわけだね」
「何のチャンスですか……」
アリシアさんの留守中に、ぬっと現れたのはリュミ。
今回は前と違って、長らく滞在するであろうことが確定している。
「何のって、そりゃあ攻略のチャンスに決まってるじゃん」
「なるほど。……この際なので、その変わりようは何があったのか聞いてもいいですか?」
「あの後リードに相談したんだよね、何かダメかって。そしたらその攻撃的な態度はやめろって。相手が気にしてなくとも、好意的に解釈される可能性は減るばかりだって。代わりに笑顔で明るく、好きな気持ちを前面に押し出した方がいいって。練習してたらこうなってた」
「なるほど」
つまるところ、リュミはあれから色々と恋愛の何たるかというか、リードから人の心の機微やらを学んできたそうな。
もちろんリードの指摘は的を射たものであり、リュミの印象はすでにかなり改善していたりする。
問題ないっちゃないが、つんけんされていい気持ちはあまりしないものだ。
しかし問題がひとつ。
「若干アリシアさんとキャラ被りしてますね……」
「へー、ほー? つまりアリシアちゃんの株を奪える可能性もある?」
「ないとは言いません。今後次第です……」
「じゃあチャンスはあるってことだね!」
何ならトロッポもアリシア族な色が強いこともあって、内心どうしたものかとなっているのが本音だったりする。
丸くなったこと自体は悪くないが、悪くないが別のベクトルで困らされそうだ。何か追加でキャラ付けでも要求してみようか?




