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賢者レアの復活  作者: huwanyan
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世界は着々と引き継がれ

そんな生活を送ってあっという間に20年の月日が経った。本当にあっという間だった。『もうそんなに経ったのね』とレアなどは灌漑に浸る。

そしてそれだけの月日が経てば色々と環境が変わるのは当然だ。まずバルバストル王国はイヴォン・フォン・バルバストルが退位し、クリストフ・フォン・バルバストルが戴冠した。その1ヶ月後、パスカルは正式にレアの跡を継ぎ、パスカル・フォン・アベラール辺境伯となった。代官兼参謀役にヤン・フォン・アテニャン、執事にカミーユが配置された。またブリアック達はアベラール家お抱えの旅商人パーティとして正式に雇われ、ブリアックの商会も王家に出入りする商人として有名になった。アニエス率いるエルフ騎士団はアベラール領のアベラール騎士団と交代し、領地を守る騎士団となった。そして領地を守っていたアベラール騎士団は王都の屋敷に詰める騎士団として再結成。王国随一の騎士団になっていた。そして定期的に王国騎士団との合同訓練も行われ、王国騎士団が世界トップクラスの騎士団になったのだ。

またアニエスはアベラール領の代官として活躍し、その側にはレアにとってのセバスチャンの様にモーリスが寄り添っていた。3カ国貿易施設『賢者貿易港』は本格的に可動し、3カ国の貿易は盛んになっていった。

軍事都市としてもしっかり訓練を行い、3カ国合同の合同軍事訓練も行う事になった。これは突発的な軍事衝突を避けるためと、将来的に魔王が復活しないとも限らないためその対策だ。今は問題ないが、将来暗愚の君が生まれないとも限らない。活躍の機会のない軍備を予算削減を理由に削って、そこを復活した魔王に攻撃されたらたまったものではない。そのためこの様な軍事訓練を年に2回行う事になったのだ。そこには王都の騎士団も行軍訓練を理由に参加する事になっている。アドリエンヌ達も魔獣の討伐隊を率いる責任者として参加している。そしてこの訓練には桃源郷アルカディアの軍隊も参加している。すっかり逞しい指導者となったアルフォンスは誰を見本にしたのか、すっかり軍事国家となっている。魔法師団があるのはどの国でも同じなのだが、そこに加えて獣人である事を生かして飛行戦力をまとめた『航空騎士団』、水中戦を担当する『水上騎士団』、地上を駆け抜ける『陸上騎士団』を創設。その指揮を取るのが郷国騎士団というわけだ。魔法師団のほとんどは人間だが、獣人騎士達と協力して桃源郷を守っている。元は闇ギルドだった地下は土魔法で補強しジオフロントを作った。そこは軍事基地と化しており、国家の軍事を一纏めにした場所になっていた。……本当に誰を手本にしたのか。

そしてその間、若干手薄になる王都の防衛はアベラール軍とオクレール軍が担当する事になる。その訓練も同時に行っている。当然バルテレミー帝国もアルエ帝国も同じ様な訓練を行なっている。闇ギルドの構成員を排除した3カ国は、その基盤が崩れかねないほどに侵略を受けていた。廃爵された家も多く、当主だけが降格処分を受けて後継者に継がせた貴族もいた。また処刑された貴族も多く、その中にはアデラール・フォン・アルチュセール侯爵もおり、彼が闇ギルドの構成員を城の使用人に推薦していた事もわかった。また獣人奴隷を彼の寄子貴族が多く抱えており、それも含めて多くが処分された。彼だけに限らず、政治の中枢を担う大臣達も次々に処分を受け、若い大臣が起用されクリストフ国王と共に新たな政治を取り仕切る事になった。

再開発されたバルバストル王国は美しい都を持つ立派な国となり、主に国同士の国家間協力を中心とした黄金期を迎えた。


バルテレミー帝国はアルノー・フォン・バルテレミーが退位し、ドナシアン・フォン・バルテレミーが皇帝になった。帝国始まって以来の火魔法使いと言われ、『炎の帝王』という二つ名が付いた。そして驚いた事に、第1皇女アナイス・フォン・バルテレミーがアルフォンスに嫁ぎ、桃源郷の国母としてその類稀なる才能を生かした。何しろ美しい見た目に反して根っからのバトルジャンキー。『師匠の様に美しく気高く、そして強い淑女に』と言って鍛錬を積んでいたため、ドナシアンが『アナ、女帝になるか?』と言ったほどだったという。第2皇子エミリアン・フォン・バルテレミーは侯爵位を賜り、『賢者貿易港』のある領地を下賜され、『アベラール貿易』を担当する事になった。

アルエ帝国でもサラ・フォン・アルエが退き、アメリー・フォン・アルエが女帝となった。第2皇女コラリー・フォン・アルエはアメリー女帝の補佐として活躍。サラの補佐役だったアリス・フォン・アルエは『賢者貿易港』の担当として派遣され、その美貌で『水中花』と呼ばれ貿易担当者達のアイドルとなっていた。『こんなお婆さんが『水中花』だなんて……』と顔を赤くしているそうだ。……ちなみに実は熟女好きのモーリスがアリスにすっかり夢中になっているというのは完全な余談なのである。

アンジェリーヌ・フォン・ラクロワは龍の谷に戻り、神獣龍王テオファヌを手伝う事になった。その美しさに早くも婿戦争が起きているそうで、子煩悩を通り越して痛々しい事になっているテオファヌが猛アプローチをしている男共を蹴散らしているそうだ。その中でもまだ子供だが武功を立てて名を頂いているヴァレールという龍人が猛アタックしているとアンジェリーヌが笑っていた。長命種の龍種だ。年齢的には子供でも、生きている年数を考えれば結婚を考えてもいい年頃なのだ。そんな猛アタックをテオファヌが大人気なく蹴散らし、しかし諦めないヴァレールがあの手この手でアンジェリーヌにアタック。そしてアンジェリーヌは『子供相手に大人気ない!』とテオファヌに激怒し、ヴァレールとお茶会をするのが恒例となった。この2人が将来夫婦となるのだが、そんな恐ろしい事は考えたくないテオファヌなのである。


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