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賢者レアの復活  作者: huwanyan
30/68

原初の魔王、討伐戦

アルバン達は苦戦していた。


「くぁっ!」

「クロエ!」

「だ、い、じょう、ぶ、だ!」

「クソッ!騎士達!クロエを頼む!」

「「はい!」」


魔王の攻撃をモロに受けたクロエが弾き飛ばされた。ドロテが回復している間の護衛を騎士に任せ、アルバン、デジレ、アルセーヌと数名の騎士で応戦する。


「流石は『原初の魔王』だ!強さが桁違いだな!」

「状態異常が効かない。魔法攻撃半減。物理攻撃は通常通りだが、攻撃力上昇は適用されない。その上、近接戦闘をすると呪いが掛かり機動力が下がる。よくもまあ、こんな恐ろしい存在が現れたものだ」

「呪いは主人様の魔導具で無効化できるが、それ以外が鬱陶しい!俺の支援が殆ど通らん!」


そう、『原初の魔王』の攻略法は『とにかく殴る!』という脳筋作戦しかないのだ。賢者が用意した呪い除けの魔導具が効くだけ良い方なのだ。それでも身体強化などの魔法は使用できるが、魔王に対する魔法は無効。そうなると当然回復要因に負荷が掛かり、すでにドロテの魔力が限界だ。


「いくら魔石があるとは言えこれは……!」

「すまない!ドロテ、もう大丈夫だ!傷が治れば問題ない!」

「無理しないで!クロエ!」

「手数が必要だ!黙って寝てなんていられないさ!」


すると突然突風が吹き、上空の霧が吹き飛ばされた。地上が陰った。空を見ると巨大な船が浮かんでいた。


「飛行船か!?」

《みんな、下がりなさい!》

「っ!総員退避!」


次の瞬間、物凄い魔力が地上に放たれた。大きな爆発が起きる。


「スッゲェ……!」

「魔導飛行船が動いたのか!」

「何て破壊力だ!」

「霧が晴れていくぞ!」


周囲に立ち込めていた霧が爆風によって吹き飛ばされた。周囲には魔獣が大量にいる。

上空からレアが降りてきた。


「やれやれ、本当に『原初の魔王』のおでましとはね。呪い無効化の魔導具を持たせておいて良かったわね」

「主人様!」


フル装備で現れたレア。御伽噺で語られる姿そのままだ。真紅のスケールメイルに、魔鋼のガントレット。両手にはロングソードが握られていた。


「なるほどね。あの霧が呪いそのものだった訳か。これで戦いやすくなるわね。

モーリス!呪いが解けたわよ!モンスターと魔獣対策は任せたわ!アルバン達は怪我人の保護と回復、そして魔獣討伐!」

「かしこまりました!我が主人!」

「はっ!」

「……よくここまで耐えてくれたわ。これなら1人でもイケる!」


そう言ってレアは魔王に向かって飛び出す。


「【神の祝福】【身体強化】【剛腕】【先鋭化】」


4つの魔法を早口で詠唱。魔王は杖で魔法を放つが、聖魔法で防がれる。そして……


「よいしょっと!」


飛び上がったレアは上から魔王に切り掛かった。剣を魔法の杖で受け止める魔王。しかし杖はミシミシと音を立てている。あんなに切り掛かって傷ひとつ付かなかった杖だったのに……

バキッと音を立てて魔王の杖は折れた。


「二刀流なんて久しぶりだからなぁ。まあ、《武神》の称号あるから大丈夫かな!」


そう言ってレアは魔王に襲いかかる。魔王は結界を発動するが、魔力を纏ったレアの体当たりで砕け散った。


「ふふふ!アルバン達が良い感じで魔力を削ってくれたから、防御が甘くなってるわね!これなら!」


霧の呪いが晴れているおかげで戦いやすくなっている。


「アルセーヌ!支援をお願い!」

「かしこまりました!【麻痺】【ロック】」


魔王に麻痺の状態異常が入った。そして足元が石化する事で動けなくなった。

レアはロングソードに聖魔法を纏わせて自身に【ブースト】と【クロックアップ】をかけて魔王に切り掛かった。


「食らえ!【神の矛】!」


魔王の心臓に片方の剣を刺し、もう片方で魔王の首を跳ね飛ばす。魔王は断末魔を上げて消滅した。辺りに戦利品が散らばる。


「やった……!」

「『原初の魔王』を討伐したぞー!」

「賢者様!バンザーイ!」

「まだ安心しないで!魔物が襲ってくるわよ!」

「「「「「うおおおおお!」」」」」


疲労困憊だった騎士達の士気は上がり、霧が晴れて現れた魔獣達を討伐し始めた。レアは一息吐いてアルバン達に歩み寄る。


「大丈夫?」

「はい。ありがとうございます」

「アルバンもクロエもよく頑張ったわ」

「いえ……主人様が来てくださらなければ討伐は出来ませんでした」

「十分よ。あの魔王、私が400年前に討伐した『原初の魔王』よりもさらに強くなってたわ。魔力も多くて面倒なのよ。それが7割以上削れていたのは貴方達のおかげよ。そしてドロテもアルセーヌも良い働きだったわ。貴方達のおかげで死人が出ていないのだから」

「もったいないお言葉です」

「もう少し支援が出来たら良かったのですけどね……」

「霧を晴らさないと魔法攻撃が効かないもの。あんなの、卑怯にも程があるわよ。あれだけ支援できていたら十分よ」


彼らだけで討伐できるとは思っていなかった。最悪の事態も想定していた。その時は『奥の手』を使って助けようとは思っていたけどね。


「さて、陛下に報告しましょうか」


レアはアルバン達を連れて飛行船に乗り込んだ。


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