悲喜交々・死屍累々ブリアック組
一方のブリアック組も小屋の中で地獄を見ていた。
「ブリアック、魔力が乱れてるわよー」
「うぅ……そろそろ魔力が……!」
「ブリアック!もう少し耐えろ!うぉりゃぁ!」
「ちょっ!こっちに飛んで来とる!気ぃつけてや!」
「アイスキャノン!大丈夫ですか!?」
「助かったわ!」
ブリアック組はレアが捕縛して調査していた魔獣の中でもう用済みの魔獣を相手に中心にいるレアを守ると言う訓練だ。ブリアックが結界を張り、アメデとアリソン、そしてカミーユが討伐をする。今回は討伐訓練だけを目的にしたカミーユも加わっている。エンゾはレアの横でポーション作りだ。
「師匠、どうでしょうか」
「ん、安定して来たわね。傷薬はこれでいいわ」
「よっしゃ!」
「はい、じゃあ次は毒消し。30分ね。スタート」
「鬼畜!!」
「頑張れー」
制限時間内に指定のポーションを製作すると言う訓練を行なっている。とりあえず30分で10本という事にしている。ちなみにレアは30分あれば100本は作れる。それも傷薬り、毒消し、魔力回復薬を各100本づつだ。エンゾの場合はまず10本の品質を均一にする訓練から始めている。本数を増やすのはその後だ。
「せいやっ!お、終わった〜!!」
「ホンマ地獄やった……!」
「はぁ……はぁ……」
「お疲れ様。なんだかんだ言って討伐時間短くなって来たじゃない。今回は連戦の訓練も兼ねてるからブリアックが限界だけど、普通なら余裕ありそうね」
「は、はは……もう限界っすけどね……」
「そんなものよ。……さて、10分休憩したら後2戦だよー」
「「「「へ?」」」」
「後2戦したら今日は終わりねー。ちなみに後180頭いるからね」
「「「「鬼!!」」」」
「早く休憩しないと保たないよー」
商いの途中に魔獣の群れにでも襲われたらそれこそ連戦だ。魔力が切れたからと言って待ってくれる魔獣も盗賊もいない。この世界は弱肉強食。強い者が正義なのだ。生半可な訓練では意味もなく、一喜一憂で実力は身につかない。アニエスだって時間が掛かった。こればかりは焦っても仕方がないのだ。
『相変わらず鬼教官だねー』
『魔力切れそうになってるー』
『ポーション間に合ってよかったねー』
「まあ、出来る様に組んだからね。アドリエンヌ組はどう?」
『うんとねー。拠点に戻ってご飯食べてるー』
『くったくただったけどね!』
『シャドーウルフの群れを討伐してたよー!』
「あら、そんなのいたんだ」
『番で地下牢に転送しといたよ!』
「ありがとう。助かるわ」
アドリエンヌ達だけでやらせて何か起きては困るため、精霊達に護衛を任せた。どうしようもない時は助けてあげてくれと言ってあるが、今の所そんな事は起きていない。
「はい、始めるよー!」
「「「「早い!」」」」
「もう10分経ってるからね。はい、スタート!」
「「「「うわぁぁぁぁ!!!!」」」」
終わったら美味しいご飯を作ってあげよう。
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