表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
34/43

エピソード34 心強い仲間達

 数日後、ルーベルトが屋敷にレオドール辺境伯とオーレッド公爵夫人を私の屋敷に連れてきた。

 さらに2人、中々会えない人間も一緒だった。


 その中々会えない2人とは、アデール様とドナシエル宮廷魔導士様だった。


「事情を話して、皆に集まってもらった」


 ルーベルトは、私にそう言った。


「ありがとう、ルーベルトと仲良くしていただいているようですね。代わりに、あなたの為に協力しましょう。この子の愛しているのは、あなただけなのだから」


 アデール様は、私の手を取り言って下さった。


「私に色恋沙汰に協力できる力はあるかどうか分かりませんが、出来るだけの事はいたしましょう」


 ドナシエル様が、続いて言う。




 屋敷の応接間に、全員が集まる。


「まず、レオドール。お前に確認しておく事がある。お前は、ミネルヴァ王女が好きだよな?」


 ルーベルトが、最初に口を開く。


「な!?」


 レオドール辺境伯は、びっくりして目を丸くする。


「お前の態度を見ていれば分かる。正直に言え」


 ルーベルトが、辺境伯を問い詰める。


「あー」


 そう言われれば、私もそんな気がした。


「だから、この話に乗ったのだろう?」


 ルーベルトが、言う。


「敵国の人間の中でも尊敬に値する人間だと思っている。確かに素敵な女性とは思っていたが、この私などとは釣り合いが取れなかったので、そんな事は考えもしなかった」


 辺境伯は、顔を赤くしながら渋々口を開く。


「大事な話だ。お前には、ミネルヴァ王女を口説いてもらわねばならないのだからな。気持ちが無ければ始まらん」


 ルーベルトが、辺境伯に迫る。


「ええ?本気か!?この私が?」


 レオドール辺境伯が、目を白黒させる。


「大丈夫。辺境伯は、かなりかっこいいです。頑張って下さい!それに、私の見立てでは脈ありだと思います。敵国の嫌いな人と連絡網なんて、持ちませんよ普通」


 私は、思わず、そう言った。


「シャローラとオーレッド公爵夫人は、二人のデートの作戦を立ててくれ」


 ルーベルトが、私と公爵夫人に言う。


「もちろんです」


 私と公爵夫人は、快諾する。


 ルーベルトの、この話から始めたおかげで、場がかなり和んだ。


「さて、アデール様とドナシエル様には、私と一緒に公妾アリエッタ様の説得をお願いします」


 ルーベルトが、アデール様とドナシエル様に言った。


「こちらは、簡単に行く話ではないですね。これは私の考えですが、シャローラお嬢様にも同行していただいた方が良いでしょう」


 アデール様が、そう言われる。

 その理由は分からないが、断る理由も無い。


「分かりました。私も同行いたします」


 私は、そう言った。


「よし、とりあえずの方針は決まった!では、もう一人の協力者にも入ってもらおう。アンナ!お通ししてくれ!」


 ルーベルトが、ドアの向こうにいるアンナに声を掛ける。


 ドアが開くと、アンナが連れてきたのは…ミネルヴァ王女と護衛の方々だった。

 王女は扇子で顔を隠し、じっとレオドール辺境伯の顔を見ている。


「うわっ!」


 レオドール辺境伯が、思わず椅子から滑り落ちそうになる。


「あの、どの辺りから聞かれていましたか?」


 辺境伯が、王女に聞く。


「最初から全て…」


 王女が、呟く。


「兄さん、図ったな」


 辺境伯が、ルーベルトを恨みがましく見る。


「奥手の、お前には、このくらいの機会が必要だろう?」


 ルーベルトは、ニヤリと笑う。


「それで、王女様。この話に協力していただけますか?」


 私は、ミネルヴァ王女に聞いてみた。


「私の使命を果たせるのなら…しかし、レオドール辺境伯とは色々な因縁が。人となりを知らないと不安です」


 王女は、扇子で顔を隠したまま、レオドール辺境伯から視線を外して言った。


 それを聞いた公爵夫人が、レオドール辺境伯の耳元に口を寄せ、何か呟いた。

 レオドール辺境伯は、すっと立ち上がり、王女の前に立つ。


「よろしければ、まずは静かなところで、お茶でもいかがでしょう?あなたとは、もっと話をしてみたかった」


 辺境伯は、目の前で王女をデートに誘った。

 いざとなれば、さすがは武人。

 私に手紙しか送ってこれなかったルーベルトよりも男らしかった。


「それは、私も同じですわ」


 ミネルヴァ王女は、それを受けた。


 私達は、思わず拍手した。

よろしければ、評価とブックマークいただけると嬉しいです。

励みになります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ