1 プロローグ
汗をかいた。
暑さや運動のせいではなく、健康な魔族である僕は病気で汗をかくわけもない、蒸し暑さに弱い僕はサウナに入るのはさらに不可能だ。
でも汗が止まらない、はらはらと地面に汗を撒いている自分はまるで自動水やり機器みたいに、ただ周りの視線を集めて立っている。
なぜなら…
「砂丘ちゃんはやっぱりいつも通りに可愛いよね。」
そうだ、僕、男である砂丘葉須は男にナンパされた。
今学校にいることを全然知らないように気軽で話しかけられた。
それだけでなく、僕は今何十人の男に囲まれて、どいつもこいつも僕に下心を抱いている奴。羊を捕まえたオオカミの群れと言っても過ぎない。
「そのピンクな長い髪は砂丘ちゃんに似合うよ。」
「もっとリボンのついた服を着ってみたら?」
「砂丘ちゃん…抱きたい…」
筋肉に満ちた魔族がいる上に、一見でその地位がわかる貴族も少なくない、学校の先生までも掌をこすって興奮しそうに唇をなめている。
こんな状況でも慌てない冷静に考えられる魔族はないだろう。
先に言っておく、僕は男に興味が一つもない。むしろ女の子にもてるのは既に僕の魔生目標だ。
だが、こんな僕は男だけを魅惑するばかりだ。
「いや…すっ、そんなことはない…」って、僕は弱気を漏らして言いながらその魔族距離を保ちつつ後ずさりする。
「あらー、流石に砂丘君ですよね、男を誘惑するスキルは高いわね。」
僕の話の残音も消えていないうちに、周りの女子たちが既に焼きもち満々で皮肉してくれた、まるでそのセリフを言うことをずっと待ってるように。
彼女たちの気持ちを理解しないわけもない。
僕を追い求めてくる魔族の中には、彼女達の片思い相手もいっぱいいる、更に彼氏である人も数人がいる、怒らせるのもしょうがない。
でも、彼女たちと比べて、僕のほうが無罪なんだよ!ただサキュバスだとしても、こんな苦痛を遭遇するべきじゃねー!
サキュバスだというより、サキュバスになったほうが適切だ。
この上、僕はこの茶味学園のサキュバス専攻第一位と歴史上の唯一の男のサキュバスである。
そのおかげで、女との付き合いを求める僕が夥しい男に求められる以上、学校の九割以上の女子に嫌われた!僕は一体どんな理不尽な運命を!
そうしたら、この史上最強のサキュバスの僕は、学園の広場でいろんな視線を浴びている。恋しさ、嫉妬、羨ましさ、この感情を紛れて入れるおでんには、僕は汗をかくこと以外何もできなかった。
ヤバい、今の僕はまさに修羅場の中心にいるのだ、このままだと女に囲まれる夢の大学生活は絶対に滅びってしまう!
むしろ既に半分滅びってしまった…
こう思ううちに、腕が急に誰かに握られたことを気づいた。
「俺とデートしてもらおう、絶対幸せにならせるぜ。」と、知ることもないドラゴン族の不良に強引に引っ張られている。
突然。
ヒューっと飛びかかってくる風を纏った手裏剣はその行動を止まった。ドラゴン男が不快の表情でその手裏剣を二つの指で挟んで、青筋も直後に浮き上がった。
その挑発を答えたいか、忍者格好のハーピィは手裏剣何枚を握って現れた。
「淑女に優しく扱うべきことは両親から言われなっかたのか?」
おい!この鳩男!誰が淑女ですか!サキュバスであっても僕が一応男だぞ!
でも、彼も僕を助けようだから、特別に許してあげる。
「フン、では他人のことを邪魔さないって教える人はないか?」ドラゴン男は熱い煙を吐きながら袖を引いている。
「他人のこと?その言葉だけは逃がさない。砂丘ちゃんのことは僕のことだ!何と言っても、砂丘ちゃんは僕のものだ!」
お前もかよ!
「よく言えるね、この不意打ちをかけた小人が。ならば俺と勝負を決めよう、砂丘の所有権を賭けて。」
どうして勝手に僕の所有権を賭けるの⁈そしてものみたいに扱うな!超むかつく!
そのうちに、あの二人はもう戦う姿を現れた、光沢に満ちた黒鱗と風を起こした白翼はまるで光と闇、太陽と月。
僕に言うと、この二人のほうが似合っている。
いや、突っ込む時じゃない、なんか悪い予感が…
そして、周りの魔族もグラグラの湯みたいに蠢き始めた。
「砂丘ちゃんは俺のものだ!てめぇーら勝手に決まるな!」
「こうゆ時はこの家宝の宝剣を使うのだ、父さん!貴方様の魂でよく見てください、十年の寿命を費やしてもこの命より大切な決闘を乗り越える!」
「ウ…鉛筆しか使えないけど、頑張ります!」
やめてくれ!僕のために無駄に寿命を使うな!それからそっちのちびっこゴブリン、弱ければささと逃げろ、鉛筆は誰も傷つけないから!
「もし勝ったら、僕は家に帰って、砂丘ちゃんと…」
なんで僕⁈その上フラッグみたいな遺言までも⁈
「いや、その前に、もし勝ったら先にトイレに行きます。」
じゃ先に行け!むしろトイレにちゃんと隠れてください、戦ったら絶対に死ぬぞ!
「そしてご飯は何を食べますか?カレーもいいけど、どういっても勝ちましたから、自分を褒めるとして手握りを追加しよう!」
もういいから、そんな細かいことを考えなくてもいいよ!なんでもう勝つのを前提として討論するの、もしかしてこのゴブリンが妄想に溺れやすいタイプ?そしてこんな強い敵を勝ったのに一丁の手握りだけだと⁉僕まで同情し始めたよ!
こんな経緯で、知らずうちに僕へのナンパが大規模暴走になっちゃった、ここはやはり先に逃げ…
「待って!みんな、砂丘ちゃんは逃げた!」
勘弁してくれ!なんで戦っているのにこちを見張っているんだよ!
僕は思わなく走り続けた、この身の後にいるのは、数え切れない性欲に支配られた魔族、いや、野獣ども!
そうだ、このすべては、全部僕をサキュバスにならせるその蛇のせいだ!
「なんでこんなことになった!」
絶命ほど走る僕の悲鳴が、茶味学園に響いてる。この死ぬほどつらい状況の中、僕の魔界学校生活は幕を上がった。
初めまして、モユ毛玉でございます。
以前中国に小説を連載することがあるけど、日本に移したら連載するのは初めてです。
このノベルに少しでも楽しさを得ると、僕の幸いです。
言葉遣いがニュアンスの偏りが生じるかもしれないが、良ければ指摘しても大丈夫です。
感想も無論大歓迎です。
もし評価やブクマをいただければ僕にとって最大の励みです。読者の好みこそ僕の創作原動力です。
ここまで読む読者たちに、至高の感謝を申し上げます。