表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/35

1 王太子の恋人

完結まで連続投稿していきます。

際どい表現ありなので、閲覧にはご注意下さい。

誤字脱字ご報告、大歓迎です!いつもありがとうございます!


 ドロニア国の王太子・アリヴィアンは、美しい金髪の髪を風に靡かせて王宮の長い廊下を歩いている。


 アリヴィアンは二十四歳になったばかりの、誰しもが振り返る程の美青年で、王宮を歩くだけでチラリチラリと他者の視線を集めてしまうくらいだ。


 その美貌と王太子という権力に釣られる女性は後を絶たなかったが、当の本人は長年、恋人も婚約者もいない。

 もしかして男色なのではと心無い噂が流れたこともあるくらい、アリヴィアンは美しい貴族令嬢たちに全く見向きもしなかった。

 



 しかしそんな女っ気が全くなかったアリヴィアンが、つい先だって女性を連れて来た。



 当然王宮中は騒ぎになり、アリヴィアンに見初められたご令嬢はどこの誰だと誰しも興味丸出しとなったのだが、アリヴィアンとその側近たちはその女性の名前や素性を未だ公表していない。


 その女性は、王族と一部の側近たちしか入れないという、「薔薇の宮」と呼ばれる離宮にいるという。


 元々は約百年前の王が建てた公妾のための宮だが、近年は王族が、公務がない時にゆったりとプライベートな時間を過ごすためのものとして使われている。


 アリヴィアンは全ての公務を終えた今、その宮へと足を運んでいた。勿論、愛しき女性と時間を過ごすためだ。


 二十四歳の王太子もこれでようやく王妃を迎えになると、王宮の者達はほっと一息ついていた。


 が、その女性を知る者達は何とも言えない複雑な想いを胸に秘めていた。


 女に興味を示さなかったアリヴィアンがようやく誰かを好きになった。それはとても喜ばしい。


 しかしあの(・・)女性を心の底から歓迎できるかと問われれば、決してそうではない。王妃にできるかと言われれば、「無理だ」と口をそろえて言うことだろう。


 そのくらい、アリヴィアンが連れて来た女性は問題があるのだった。


【登場人物紹介】


●アリヴィアン・セミョーノフ・ヴァロンティア……24歳の、ドロニア国の王太子。金髪碧眼の超絶美青年。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ