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第1章 プロローグ

仕事が忙しくて、半年以上も放置となっておりましたが、投稿を再開したいと思います。

まずは、これまでの投稿を手直ししないと 汗


*********************


ようこそ!誰も気づかぬ山奥の秘境にある小説へ!

ストーリーの展開が進むまで何話もありますが、ゆっくりとして行ってくださいな。

というか、続けて読んで頂けると嬉しいです!


因みに15話目くらいから、やっとこさ展開が進みはじめます。

そして、本格的にはさらにその先となります。

- 8つの世界オクタグラム


8柱の創造神が世界を1つずつ創りたもうたことで、世界とは8つ存在している。


8つの世界オクタグラムは、それぞれが独自の文化を形成しており、主となっている系統種族や原理は異なっている。


●精霊の世界

●万物の世界

●真祖の世界

●秘宝の世界

●魔素の世界

●逸脱の世界

●料飲の世界

●科学の世界


各々の世界で死を迎えると“空虚の空間”と呼ばれる無の空間へと流される。

空虚の空間では全ての記憶と身体が溶けきってしまい、云わば“霊体”と呼ばれる無の存在に変化していく。


そして、無と化したその霊体は、何かに導かれるかのように“とある場所”に辿り着くのであった。


そう。

それが“異世界免許教習所”である。


ここに辿り着いた霊体は、ここで次の転生先として希望する世界の“ことわり”を学ぶことになる。

そして、“転生免許”を晴れて取得すると“免許証としての実体”を授かることで、新たに転生を果たすことができるのだ。


8つの世界オクタグラムは、その世界間に大きな隔たりが存在する。

その隔たりによって世界間を行き交うことは不可能であり、世界間での交流などは生まれない。


しかし、

その世界間を自由に行き来できる存在がいた。


それが、“異世界免許教習所に雇われし者”である。


***********************


- 導かれし偶然 -


「どうしよう・・・。」


この全く理解できない状況に困惑、いや混乱しているというのが正しいだろうか。


何もない真っ白な場所に一人。

最初は目が見えなくなったのかと思ったが、どうやら目に異常はないようだ。


ただ、ここには何もない。

一面に広がる真っ白。白。白。


「おーい、誰かいませんか~?」

こういう時は、やっぱり誰かいないかと探してしまうらしい。

とにかく心細いのだ。


さっきまでの僕は、同級生に誘われて男女6人で噂の心霊スポットに来ていた。

幽霊の類は大嫌いな僕だが、同じクラスの女子がいることもあって平然を装っていた。

まだ昼間だというのに薄暗い廃屋の中は、これまでに結構な人が肝試しに来ているのだろう。


「●●参上!」といったような落書きや「ラブラブ相合傘」が沢山書かれている。

こんな場所に相合傘で名前を書くとは神経を疑うところだ。

いまの時代にこんな落書きをする人はいないだろうから、かなり前から廃屋になっているように思われる。


平屋建ての廃屋を出ると裏庭に枯れ井戸があった。

ホラー映画でよく見たような、そんな雰囲気が漂っている。


みんなが枯れ井戸の底をのぞき込んでいた時、僕は廃屋の横にある納屋の方で、ガタッと音がしたことに気付いた。


その納屋の中は淡く光っている。


僕はその淡い光が気になって、納屋の引戸を開けてみることにした。

ガタガタと建付けが悪くなっているが、どうやら鍵はついていない。

そして、中に入ったその瞬間・・・・。


「・・・・・・!」

「・・・!!」


僕の異常に気付いた同級生たちの声が遠くに聞こえて、何を言っているのかうまく聞き取れない。


そして、僕はこの真っ白な場所に立っていた。


いや、立っているという表現は定かではないのかもしれない。

全てが真っ白で、立っているのか浮いているのかよくわからない状態だ。


「どうすれば・・・。」


不安な気持ちが徐々に込み上げてくる。

すると、何もない空間から声だけが聞こえた。


「だから、いまはダメだって言ったでやんス!」

「だって~、こっちに来るって思わなかったも~ん。」


僕は声が聞こえると思った方向に向かって叫んだ。


「すいません。ここです!ここにいます!誰か!?」


少しの間の沈黙があった後、再び声が聞こえてきた。


「・・・何にせよ、このままにしてはおけないでやんス。」

「ううぇ~ん。ごめ~ん!」


その会話する声が消えると同時に僕の目の前の空間が歪む。

そして、その歪みの中からニョキっと真っ黒な腕が出てきたのであった。


「うわっ!?」


僕は、その腕に強引に引っ張られた。


急に目の前に腕が出てくるのは心臓に悪い。

しかも真っ黒な腕だ。

もはや、心霊現象が起きたとしか思えない。


僕は幽霊の類が大嫌いなのだ。

ましてや心細さも相まって、自分の意識が遠のいていくのを感じた。

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