女系天皇は本当にダメなのか
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最近、安倍内閣で防衛大臣を務める河野太郎氏も言及したこの女系天皇問題。この問題に対し、さまざまな意見が飛び交っています。私の中の印象では、批判意見が多いように思います。
そもそも女系天皇とは何なのでしょうか? 女系天皇というのは、女性の皇族の子孫の天皇のことです。
世の中では、この女系天皇の問題視する声が多いですが、何が問題点とされているかというと、「血筋が薄まる」ということです。天皇はこれまではずっと男系天皇(男性の皇族の子孫の天皇)が続いてきました。万世一系というやつです。これが途絶えてしまうのがまずい、という意見が主流のようです。
しかし、この女系天皇、本当にダメなのでしょうか?
多くの反対派の意見は上記の通り「これまでずっと男系だったのだから、その流れを途絶えさせるのがまずい」というものです。この人たちはまず「なぜ女系天皇容認という意見があるのか」について考えた方がいいでしょう。
女系天皇容認という意見が存在するのは、「もし何らかの理由で男系が維持できなくなった場合、今のままでは天皇自体が存在しなくなってしまう」という理由からです。女系を容認するから流れが途絶える、という考え方が既に間違っています。「流れが途絶えてしまい、天皇が存在しなくなってしまうので、天皇不在を避けるために女系も容認する」というのが女系容認派の意見です。
次に、超少数(私が見た中では一人だけ)ではありましたが、反対派の中に「天皇が女系になることで国体が崩れる」と訳のわからないことをいっている人がいました。女系になっても別に国体は崩れません。女系天皇だって天皇ですから、天皇が存在しなくなる訳ではありません。ですので、国体がなくなると言っている人は国体を勘違いをしているのだと思います。
次に、「女系を容認したら日本が崩壊する」という意見もありました。この意見も普通に意味がわかりません。女系天皇の容認したら、何か政策運営に支障をきたすのでしょうか。皇族関連は多少ごたつくかもしれませんが、それだけでしょう。女系を容認したからといって領域や外交に何らかの重大な問題が生まれるわけでもありません。日本が崩壊するという方には、女系を認めたら日本がどのように崩壊するのか具体的に教えてもらいたいものです。
また、「万世一系の天皇が凄いのであってそれが途切れたら凄くない」という意見も見られました。これは歴代の天皇の方々に対しあまりにも失礼だと思います。論外です。天皇は血筋を除いても凄いです。
最後になりますが、女系天皇反対派の皆さん、もう少し冷静に考えてみてください。今の反対派の人は、反対が行きすぎて政治家選びにも多大な支障が出ているように思います。政治家にはメリットとデメリット両方が必ず存在します。政治家を選ぶ際は、メリットとデメリットを比べ、メリットが多い人を選ぶものです。ですが反対意見を見ていると「女系容認する人は何があろうと絶対選ばない」といった断固とした意志が見受けられます。ですが、そんなことを言っていたらまともな政治家選びはできないでしょう。日本が抱える問題はこれだけではないのです、女系反対の政治家だけを選んでいたらとんでもないことになってしまいます。「女系容認だから反対だ」とするのではなく、他の問題に対する認識も見て、総合的に判断しなければなりません。
今の日本に必要なことは何なのか、冷静に考えてみてください。
最後までお読みいただきありがとうございます。私自身、河野氏を絶対的なまでに支持しているという訳ではありませんが、河野氏が女系天皇を容認する方向の発言をしたことに対する反対意見があまりにもひどすぎると思ったのでこのようなものを書かせていただきました。それと本文で言及するのを忘れたのであとがきに書きますが、私は女系天皇は最終手段と考えています。男系を維持する手段があるのなら、わざわざ女系にする必要はないと考えます。以上です。