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プロローグ

 

  (....どこなんだ、ここは?)


 少年はそう思った。

 なぜ少年はそう思ったか、それはもちろん今少年がいるところが全く知らない場所だからだ。


 そこは豊かな木々が茂る森。

 見た所森の終わりは見えないためそれなりに深い森なのだろう。


  (落ち着け、昨日のことを思い出そう。確か昨日はバイトが終わってから家に帰って風呂も入らず着替えもせずに寝たんだよな....駄目だ全く状況が理解できない。)


 考えれば考えるほど答えは出ず、混乱が混乱を生む状態だった。


(いつの間にこんなところに?"あの時"ならこんな状況もありえたかもしれないけど)


 深い森の真ん中、少年が1人地べたに胡座をかいて、考え事をするというなんとも訳のわからない光景が広がる。


  そんな時だった


(!?)


 少年は何かを感じ取った。




 動揺しながらも少年は立ち上がり、深呼吸をした。



 少年は走り出す。

 その場に"残像"を残して。








 場所は変わって少年とは"かなり"離れた

 森の中。


 1人の少女と1人の女性が窮地にいた。


 彼女らの目の前には立派な一本角を鼻の上に携えた四足の翼のない竜がいた。


 その角はしっかりと彼女らを捉えており、その足は地面を整え、今まさに必殺の一撃をみまおうとしていた。



「お嬢様!せめてあなただけでもお逃げください!」


 少女の前に立つ女性が叫ぶ。


「何を言っているのですか!私1人で逃げるなどできません!」


 少女は女性の願いを拒んだ。



 女性が再び少女に叫ぼうとする、しかしそれは竜には関係のないこと。

 万全の体制を整えた竜は彼女らに向かって突進する。

 その巨体は地面を打つ音と風を切る音を残しながら凄まじい速さで彼女らに迫る。


 最後の言葉を発する暇もなく逃れようのない"死"が迫る。

 運命を受け入れようと目を閉じた時だった。



 来るはずの衝撃はいつまでたっても来ない。

 ゆっくりと目を開けた2人。





 そこには不思議な光景が広がっていた。



目の前には拳を構えた男が1人。


そしてその男の前には、白目を剥いて横たわる龍。


その龍は紛れもなく自分達の生命を脅かしていたものだ。


「え、えっ、ちょっとどうい、」



最後まで言い切る前に凄まじい轟音が迫る。動揺してる間にどこからともなく出てきた別の龍が男に迫っていた。


男は開いた左手を前に出し、右手を腰に据える。


「神室流奥義、"大砲"!!」


叫ぶように唱えた男は迫る竜の角に正拳突きに近い縦拳を繰り出す。

 男の拳が竜の角の先に当たる、瞬間、竜の角にはヒビが走り竜は大きく痙攣した後、地面に突っ伏した


「あ、あ、あなたは一体?」


 状況が理解できないながらも言葉を絞り出した少女。


 男は振り向く。


 その男、名を"神室拳悟"


 その存在は"唯一無二"


 その強さは"天下無双"



 そして、その存在は。




「あ、あ、あその、あ、えと、あの、その、だ、だ、う、えと、け、け、


 け、怪我は、な、ないですか?」



 "超絶コミュ障"



初投稿です、よろしくお願いします。


登場モンスター

『ランドロス』

発達した四肢をもつ地竜、鼻先に強靭な角を1本携えており、その角を武器として使う。

危険度:B

物理耐性:B

魔法耐性:B

(サイに似たドラゴンです。)

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