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変化

 ワニの怪人を倒した日から、シオンの生活は少しずつ変わっていった。

体力のなさと筋肉痛に嫌気がさしたので早朝のジョギングをはじめ、新しいバイト先で働き始めた。

最初は数メートル走るだけでバテていたが、数日もすれば息切れしないペースや体の動かし方をなんとなく掴み始めていた。

バイト先は機械かなにかの部品工場。

意外なことに例の動画のことには誰も気づいた様子はなかった。

仕事内容はコンベアに流れる小さな金属の円盤をひっくり返していくだけ。

それになんの意味があるのかはシオンもよく知らない。

部品の工場なんてそんなもんなのだろうか。


 休憩室でたまに話す仲になった同僚の一人、丸藤さんに「この仕事はテンポとタイミング。心がけてないと眠くなるし効率も悪い」とアドバイスされたので試みてはいるが、いまいちテンポもタイミングもつかめないままだった。

「ここ、何の部品つくってるんですかね?」

自分が携わる部品が何なのか気になって昼休憩の時に丸藤さんに聞いてはみたが、彼も首を横にふるばかりだった。

謎だ。


 ワニの怪人を倒してから2週間。

ここのところ怪人の情報もなく、さてらいとからの連絡もない。

良く言えば平和で、悪く言えば暇だ。

なんとはなしに音量を最小にしたチェンジャーで変身することはあっても、その姿で外に出ることはない。

怪人が出れば連絡の一つもあるだろうが、それを願っているようでは本末転倒だ。




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