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プラズマ

 「あ、あ、あああああああああっ!!」

キュクロプスは叫ぶ。体を引き裂かれるように、全身が熱く、痛む。 

「この程度……この程度で……私は、諦めない……!」

その全身が爆炎と、青い雷光に包まれる。

バイザーがひび割れ、両端が崩れ落ち髑髏の眼窩のようにポッカリと開いたそこから、紅蓮の炎が吹き出す。

バチバチと電流を全身に帯び、炎を吹き出しながら、掠れた声でキュクロプスは叫ぶ。

「進化のために……未来のために……私は……!お前を……お前たちを……!」

「そろそろ諦めろ。見るからに体に悪いぞ、それ。雷も炎ももう効かないんだから無理は……」

と、言ったシオンを睨み、キュクロプスは手をかざす。

「無理を……不可能を可能にして人類は進化した!ならば私も……今!進化を!」

キュクロプスが叫び、打ち出した光の球にジュピターは手をかざし──吸収されない。おかしい。何かが違う──

ジュピターを土の盾が吹っ飛ばし、球体に当たると燃え盛り、消滅した。熱波がジュピターとロムルスの装甲をチリチリと焼き焦がす。

「なんだ、あれ……!」

「ははははははは!進化したぞ!人類は……私には不可能などない!」

キュクロプスは怪しく笑う。その全身から炎が舞い散った。

「君たちにも教えてあげよう!プラズマだよ!私の力はついに開花した!」と。


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