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アクア

 「────……」

飛びかかったロムルスの左拳は、いとも簡単に狂戦士の片手に受け止められ、その握力でみしみしと軋む。

「まぁそうなるわな──だったらこれで!」 

ロムルスはチェンジャーにギアを装填する。

『フォームチェンジ!アクア!』

流麗な旋律と共にその装甲は青に包まれ、ぷつぷつと泡立つような白がそこにアクセントを加える。

次の瞬間、その全身が溶け、水溜りのように地面を浸した。

「行くぜ──覚悟しな」

どこからか声が聞こえ──狂戦士の背後、ロムルスは人の姿に戻り、殴りつける。

振り向いた狂戦士の蹴りは水音とともにロムルスの体を突き抜け──固定された。

がぁん、と金属を叩くような音と共に青い拳は狂戦士を殴りつけ──が、ひび割れた装甲には新たな傷一つつかない。

「捕まえたぜ!まずは一発、そして──景気づけにもう一発だ!」

ロムルスは体をひねり──体軸を崩された狂戦士がよろける──その足がぱしゃりと水音と共に解き放たれた次の瞬間には、ロムルスの蹴りが狂戦士を空中に打ち上げていた。

「───」

「どこ見てんだ?上だぜ!」

水となり、噴水のように空中に移動したロムルスは、踵落としで狂戦士を地面に叩きつけた。

「────!」

地面に放射状のヒビが入り、黒く煤けた装甲のヒビが微かに広がった。



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