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Infinite・Destiny・Answer・Online  作者: 小豆豆
序章 黒騎士
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第1話

 "|Infinite・Destiny・Answer・Online《インフィニット・ディスティニー・アンサー・オンライン》"。略してインデス


 フルダイブ型VRMMOとして西暦2150年の4月1日から6月30日までの2ヶ月間にオープンβが行われ、その参加人数な2万にも及んだ。


 そして、次の年の4月1日にサービスが開始され、その時のログインプレイヤー数は数十万に及んだ大人気フルダイブ型VRMMOである。


 なぜ、このゲームがこんなにも人気のわけはその特徴的なシステムから来る。


 まず第一に、フィールドは全て繋がっているオープンワールドだということ。


 第二に、『大地人』という名のNPCたちは人間のように感情をもち物事を考えるということ。


 第三に、極限まで追求されたリアリティ。


 第四に、キャラのレベルも大事だが、なによりもプレイヤースキルがものをいう世界。


 第五に、現実とは異なる時間の流れ。


 第六に、自由な生活。自由な生き方を選択することが出来る。


 そして最後にサービスを開始してから発表された『DA』。『ドラゴアームズ』の存在。


 それはプレイヤーの分身であり、プレイヤーの写見。


 プレイヤーの願いが凝縮されたもうひとつの自分の姿。






 ・2151年9月3日 午前12時50分


「はぇ〜……これがそのゲームねぇ」


『いや〜、お前さんここ最近体調が安定してるっぽかったからな』


「ふーん。それで私を誘ったってわけね」


『もちのろんよ!お前たまたま町内のくじ引きでフルダイブマシン本体とインデスのソフトを引き当てたっぽかったからな。いい機会だしお前を引き込みたかったんだよ』


「ふーん……」


『なんだよ興味無さそうだなー。フルダイブだぜ?フ・ル・ダ・イ・ブ!』


「いや、だってねぇ……」


 生まれてこの方フルダイブゲームというものに縁がなかった私こと日本とイギリスの親を持つハーフな日系人"神無月(かみなづき) (ひびき)"はイマイチ実感がわかなかった。


『まぁいいや。んじゃ準備はOK?』


「うん。ネットにも接続したし初期設定は完了。あとはデータをダウンロードしてログインするだけだよ」


 電話越しに壁にかけられている時計をチラリ見る。


『よし!ならOKだ!んじゃ次はゲームの世界で会おうぜ!』


「はいよー。んじゃ、バイバイ」


 携帯の電源を切り、私はベットの枕の上に置かれているバイクのヘルメットのようなフルダイブ用マシンを手に取り、自分の頭へとかぶるとそのままベッドへと仰向けに寝る。


「ダイブスタート」


 瞬間、意識が引き込まれるような感覚が訪れ続いて体の感覚が消失し、視界が暗転して飲まれる。

 それから数秒も経たずに、前から後ろへと何かが走り去っていき次には私は真っ白な空間に放り出された。


  「VRの世界へようこそ。私は貴方のサポートAI。初期設定は既に終えているのでアバターを表示致します」


 突然そんな声が聞こえたかと思うと、私の目の前に見慣れた自分の姿のホログラムが表示された。


「この姿が基礎データになります。この基礎データは様々なところに利用することが可能です。ゲームでは最初のクリエイト時に読み込まれ、ここから更にパーツをいじることが可能です」


 ここはスルーして私はササッとゲームを始めることにした。


「それではこれよりInfinite・Destiny・Answer・Online 通称インデスを開始します」


「おぉ……」


 壮大な音楽とともにホログラムがムービーを流し始めた。


 けど私ホログラムの先へ進み、砂塵が舞う見渡す限り荒野のザ世紀末といった場所に変わった。

 ……モヒカンヘッドのトゲトゲ肩パッドさんがヒャッハーいいそうだね。


『Infinite・Destiny・Answer・Onlineの世界へようこそ。早速貴方の分身(アバター)を作成しましょう。方法は大まかにわけて3つあります。ひとつは自分自身のデータを素体とするか、データを読み込むか、1から作るです』


 こいつ、頭に直接……!?ゲフン、これはVRだから当然だったね。私は一から作るのが面倒なので自分の顔を素体として選択。


 目の前に自分と寸分違わぬ分身がホログラムで映し出され、その周りにパーツごとの項目があるのでどうやらここでキャラクリエイトをしろということらしい。

 だけど自分の顔でやる人は、いじれる範囲は狭いのですね……顔に自信が無い人に鬼ですね。

 個人的には胸がこう……盛れないのが気になったけど。ガッカリしてないよ?ガッカリしてないからね?


 早速私は顔をフ〇ーザ様にしてみた。

 だってしてみたくならない?まぁ、流石にオンラインでこの顔ではプレイしたくないのでリセットボタンで元に戻し、精々髪型や色彩を変える程度にしよう。


 いろんな髪型があるね。試しにアフロを選択……ブフッ。ンン、似合わないからダメダメ。

 やっぱりゲームなんだから現実じゃできないような長さにしたいよね。現実だと手入れとかで面倒だから……よし、お尻くらいまでストレートのロングにしよっと。髪色は……いじんのめんどくさい少し黒みを混ぜてくすんだ白髪に。

 瞳の色は……リアルのまんまでいいか。

 顔は特にいじらないでいいかな。

 というか改めて見ると私の顔って現実っぽくないよね。白い髪に赤い瞳って。というか、女って髪型と髪色少し変えるだけでだいぶ印象変わるからね。


 完成したキャラデータを一応保存しておく。


『追加パーツかアクセサリーが選択できます』


 へー、こんなのもあるんだ。どれどれ………


 わーお。ケモ耳だったり角があるァ……って、そもそも人外すら選べるのね……。ケモナー歓喜だねこれ(真顔)


 私はフード付きのマントと顔の下半分を覆うマスクにしよ。


『名前を入力してください』


 ファンタジーだしやっぱり英名がいいかな?

 んー、だけどこれでいいや。


『ヒビキ………重複チェック中……重複なし。使用可能です』


 マジですか。結構在り来りなのに……。まぁ、使えるなら喜んで使いましょうということで確認ボタンのYesを押した。


『素性を選択してください』


 職業みたいなものかな?


 《戦士》

 戦を生業とする戦士。筋力、技量共に高い、武器の専門家。

 パワードリングと木製の盾をあらかじめ装備している。


 《騎士》

 下級の騎士。体力が高く、鎧も硬く打たれ強い。

 ヒールリングと下級騎士の盾をあらかじめ装備している。


 《浮浪者》

 行くあてのない彷徨う者。搦手をよく使い、技量や理力、速度の高い剣士。



 《探索者》

 様々な遺跡や生物を調査する冒険家。幸運や理力が高い。



 《魔術師》

 魔力を用いた現実に干渉する不思議な術を使う者。理力、記憶が高い。



 《聖職者》

 魔力を用いた現実に干渉する不思議な術を使う者。理力、信仰が高い。



 《持たざる者》

 何も持たない。故に何者にもなることが出来る。


 ふぅむ………あまり重い武器を使う気はないから浮浪者かな。


『初期武装を選択してください』



【アイアンナイフ】×2

 数打ち品の安いナイフ。だが、人を殺すには十分。


【アイアンソード】

 数打ち品の安い片手剣。だが、人を殺すには十分。


【アイアンランス】

 数打ち品の安い長槍。だが、人を殺すには十分。


【ウッドメイス】

 ただ木を削り出して作った棍棒。ただ、人を殺すには十分。


【鉄の曲刀】

 数うち品の安い曲刀。扱うのに高い技量が必要な曲がった刃が特徴の剣。切る度に出血ダメージを与える。


【安物の鞭】

 扱うのに高い技量が必要な特殊な武器。

 相手を拘束することが出来る。



 初期武器かぁ……素性的に曲刀かな。


『贈り物を2つ選択してください。素性によってさらにひとつアイテムが貰えます』


 ほうほう、追加アイテムですか。


 《ヒールリング(Ⅰ)》

 秒間0.5%HPを回復させる指輪


 《ショックボム》×5

 何かにぶつかった瞬間に莫大な音と衝撃波を発生させ、一時的に相手をスタンさせる。


 《パワードリング(Ⅰ)》

 筋力と耐久力に上方補正させる指輪。


 《マジックポーション》×2

 大きく魔力を回復させるポーション。

 クソまずい。

 消費アイテム。


 《ワイヤーグラヴズ》

 見た目は指ぬき手袋のような感じだが、近接武装に取り付けることが可能の伸縮自在のワイヤーを作り出せるアイテム。

 手から離れても5秒間は実体を保ち続けることが出来る。


 《茨の短剣》×5

 返しが多くついた刃渡りの短い実体剣。

 大量生産されているため、数が多い。



 ふむふむ……なかなかに迷うなぁ。

 けどこれでいいかな。

 フォトンワイヤーとショックボムを選んで次の項目へ。


『最終確認です』


 名前:ヒビキ


 性別:女


 素性:浮浪者


 体力(HP):15

 筋力(STR):13

 魔力(MP):10


 生命力(VIT):10

 速度(AGI):17

 技量(DEX):17

 耐久力(END):10

 理力(INT):16

 幸運(LUK):9

 信仰(FAI):4

 正気(SUN):0



 贈り物:ワイヤーグラヴズ・ショックボム・茨の短剣


 初期武装:鉄の曲刀


 スキル:《曲刀》《隠蔽》《気配遮断》



 革製の鎧姿の私がたっていた。


 自分で言うのもあれだけど凛々しいね。


 問題なし………と。


『キャラクリエイトが終了しました。最後に所属陣営の選択をしてください』



 ヤオヨロズ

 武と礼儀を重んじる和の丁度が取れた戦士の国。



 ドラング帝国

 巨大な渓谷に作られ、常に雪の降る悠久の時がながれる国。



 アメリア王国

 ザ・王道ファンタジーといった国。



 アンチオリジン学術都市

 研究と解明をおこなう探求者(ロマンチスト)の国。



 ユグトレニア妖精郷

 森に囲まれたメルヘンチックな秘境の国。



 アウターヘブン海上国家

 いくつもの船団が連結し、出来上がった海上国家。



 トゥルー教国

 クトゥルー神を信仰する宗教国家。



 いろんな陣営があるんだね……。

 とりあえず兄さんが『俺に会いたきゃココにしろって』ことでアメリアかな。


『本当によろしいですね?』


 いぇす。と。


『全ての選択を終了しました。メインサーバーへと接続します………』


 柄にもなく興奮してきたね。


『この世界で、貴方の戦いの中に答えを見つけられるよう祈っています』



 システムの声が途切れ、周囲の光景が変わっていく。


 楽しくなってきたよ………。

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