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片翼シリーズ番外編  作者: 星宮歌
俺、異世界で置き去りにされました!?の番外編
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七夕(ライナード視点)

七夕最後のお話を書くの、忘れてました!


と、いうわけで、ライナード一家の七夕をどうぞ!

 今日は七夕。楽しい楽しい願い事をする日。そして、その願い事は……。



「……これは、どういう意味、だろうか?」



 俺の手には、今、カイトが書いた短冊と、ニナが書いた短冊がある。そこに書かれている文面に、俺はとにかく首をかしげる。



『大福』


『おせんべい』



 なぜか、二人して食べ物の名前しか書いていない。



「これは、作れとリクエストされている? いや、それならば普通に言ってくれるはずだ」



 俺は、『家内安全』と書いた短冊を吊るしながら、考え込み……閃く。



「そうかっ、多くの種類が食べたいということだなっ!」



 そうと分かれば、愛しい片翼と娘のためだ。早速作らねばならない。



「苺大福はもちろん、豆大福、はっさく大福、キウイを入れるのも良いな。普通の大福に、白餡タイプも良いな。クリーム大福、チョコ大福、クリームバナナ大福、コーヒークリームにしてもいけるか?」



 大福の構想を練って、材料の準備は、全てドム爺に手配してもらう。



「煎餅は、醤油味、塩味、のり味はもちろん、こしょうが効いたのも良いか。牡蠣醤油なんてのもあるな。チーズ味も、ゆず塩も、レモン味も、唐辛子を効かせたのも良さそうだ」



 それらも、足りない材料は手配してもらい、俺は早速作り始める。そうして、その日の夜。








「カイト、大福だっ」


「えっ? な、何これ……」


「ニナは、お煎餅だ」


「わぁっ」



 カイトは、驚きながらも目を輝かせ……ニナは歓声を上げてキラキラとした目をお煎餅へと向けている。



「短冊に書いていただろう?」


「「あっ」」



 俺の言葉で、ようやく合点したらしいカイトとニナ。



「ありがとう。ライナード」


「ありがとー。パパっ」



 そう言いながらも、一人で食べられる量ではないからと、俺達は一緒に、大福とお煎餅を食べることとなる。

 それはそれは、幸せな七夕のひとときとなるのだった。

いやぁ、どう取れば良いのか悩む願い事でしたね。


ただ、二人して好物を書いているところが、親子っぽかったかも?


それでは、また!

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