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片翼シリーズ番外編  作者: 星宮歌
わたくし、異世界で婚約破棄されました!?の番外編
27/41

モフモフパラダイス(リリス視点)

思いつきと勢いだけで書いたお話です。


それでは、どうぞ!

 ヴァイラン魔国にとあるカフェが出来た。その名もモフモフパラダイス。と、いうわけで……。



「ルティ、わたくしは、ユーカと一緒にモフパラに行ってきますわね」


「リリスっ、そんなに毛玉が良いの! 僕だって、モフモフになれるんだよっ!?」



 そう言うや否や、ルティアスは子狼に変化して、『きゅうんっ』と鳴く。



「くっ、あざと可愛いですわね……ですが、今日は譲れませんわっ! ルティ、もし着いてきたりしたら、一週間口をききませんからね?」


「そんなっ!」



 子狼の姿で絶望にうちひしがれるルティアスを前に、罪悪感がなかったわけではないものの、それをどうにか無視して、わたくしはユーカのところへと転移する。



「ユーカ、迎えにきましたわよ」


「あっ、リリスっ!」


「にゃっ!?」


「にゃーんっ!」



 わたくしが行くと、ぶさ可愛い翡翠色の猫と、灰色のスラリとした体型の猫が居て、何となく状況を察しながら、ユーカの手を取る。



「では、行きましょう」


「はいっ」



 悲鳴をあげる猫を無視して、わたくしはすぐさま転移する。何たって、相手は猫だ。気遣う必要性などないだろう。



「モフモフですわっ!」


「ふわぁっ、可愛いっ!」



 モフモフパラダイスには、様々なモフが居て、猫、犬、子狼はもちろん、リス、ウサギ、小熊などなど、パラダイスの名を冠する理由が良く分かるその場所で、わたくし達はモフモフに包まれながら、楽しく過ごすのだった。そして……。







「ただいま戻りましたわ」


「きゅーんっ」



 戻ったわたくしを出迎えたのは、いつも以上にツヤツヤした毛並みの子狼ルティアス。



「ルティ?」


「ブラッシングを、屋敷の使用人にしてもらったんだ。だから、他の毛玉に浮気しないで」



 うるうると目を潤ませて、そう告げるルティアスを前に……わたくしの中の何かが、崩壊した。



「かっ……」


「か?」


「可愛いですわっ! ルティ! えぇ、えぇっ、分かりましたわっ! 今日は目一杯、ユーカ直伝のモフテクで可愛がって差し上げますわっ!」


「へ? えっ? 『もふてく』って何? きゃいんっ!」



 そうして、わたくしは五時間ほど、飽きることなくルティをモフモフし続けて……。



「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい。もう、毛玉なんて言わないから、許して……」



 なぜか、ルティアスはその後、わたくしがモフパラに行くことを止めなくなった。聞けば、ユーカのところも似たような一日を過ごしたらしく、魔王陛下方も同様の反応をとっていたらしい。






「あのモフモフ欲は、別の場所で発散してもらわないと、こっちが持たない……」



 そんなことを、ルティアス達が思っているなんて考えもせずに、わたくしは、今日もモフパラから帰って、ルティアスを可愛がる気満々なのだった。

うん、海斗ちゃんのホワイトデー、早く書かなければと思いながら、こっちに流れてしまいました。


つ、次こそは、ホワイトデーをっ!


それでは、また!

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