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七夕後日談(ジークフリート視点)
本当は、海斗ちゃんの方の七夕を書くべきだったんでしょうけども……こっちを先に思いついてしまったので投稿!
それでは、どうぞ!
使用人達にも、笹に短冊をつけることを許可し、華やかになった笹の飾り。しかし、もう七夕は終わり、それらを片付けなければならない。
「色々な願いがあるもんだな」
『給金アップ』やら、『新しい鞭がほしい』やら、実に様々なものがある。
もうすぐ、これらを使用人達が片付けに来ることを知る俺は、誰がどんな願いを書いていたのかをつぶさに観察して……ソレを、見つけた。
「何だ?」
やたらと黒い短冊を見つけ、俺はそれを手に取り……それが、小さな文字でビッシリと短冊いっぱいに願い事を書いたものだと知る。
『身長が伸びますように、身長が伸びますように、身長が伸びますように、身長が伸びますように、身長が――――』
俺は、そっとその短冊から手を離す。誰の願いなのかは一目瞭然だが、これに突っ込むのは確実に地雷だ。
「俺は、何も、見なかった」
今日も、平和な一日が過ぎていくのだった。
夕夏ちゃんの狂気を垣間見た瞬間(笑)
それでは、また!




