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召喚された勇者は復讐をする  作者: あめみや
第二章 復讐へと
8/39

不可侵

すみませんでした。腹痛いです。

勇者召喚から、一ヶ月が経ち、二ヶ月、三ヶ月、半年、一年と過ぎた。


その間には、魔王の復活。これにより、魔物の活発化が起き、魔物との戦いは激化した。


また、それに伴い、便乗して、国と国との争いや同盟などが起きる。


太一と結衣も激化した戦いへと駆り出され、平穏と呼べる日はそう多くない。


だが、太一と結衣は、戦わない道を探した。結衣は殺めたくなかった。太一は結衣の願いを叶えたかった。


王国には知られないように秘密裏にやった。


そして、とうとう身が結び、不可侵の約束をこぎつけることができたのだ。


ーーーーーーー


誰も知らないような湖の小屋。


そこに集まったのは、国王、護衛の兵士が数名。

勇者の二名。


そして、魔王。護衛が数名。


集まったのは他でもない不可侵のため。魔王と国王が顔を合わせたとき、魔王は笑みをこぼし、国王はしかめつらをしている。


「それで、不可侵だったか?そこの勇者二名に感謝するんだな、国王よ。これで、そちらの犠牲はなくなるのだからな」


「勘違いをしないで貰いたい。こちらとてそちらを倒す算段は付いていた。だが、それも他ならぬ勇者の願いだったからわしが出向いてやったんだ。そちらこそ感謝してほしいものだ」


まさに一触即発。なにか大きなきっかけがあればこの話も無しになるくらいの緊張感がそこを走っていた。


「まぁ、いい。本題に入ろうとしよう。それで、要はどうするんだ?」


この不可侵の提案者である勇者に視線が集まる。


「えぇと、魔族と人族が争う必要なんてないと思うんです。お互いに血を流して死人が出て、家族もいたっていうのに。だから、平和を実現させたいんです。協力してもらえないでしょうか」


「一応話だけは聞いてやろうとおもったが、人間の勇者よ。甘いな、へどろが出るくらいにな。それに若い。まぁ、これが若いが故の過ちといったところだろうな」


「うむ、同じ種族としてもなかなかに常軌を期してる話だな。わしの若い頃でもここまで、現実を見れない訳じゃなかった」


口々に批判を受けるが、ここで引くわけにも行かない。


「しかし、今ならその夢物語を現実に出来るはずです...」


「待て待て、何もその不可侵を受けないなんて言ってはいないだろう?」


「ふむ、そこの魔王の言うとおりだ。ここで、不可侵を結ぶことで平和が訪れるのであれば安いものだろう?」


そう言って、二人の王は席をたち、お互いに近づき...。


握手をした。


その場にいた全員が不可侵という歴史的にも珍しいことが行われたという事実に歓喜に震える。


「さて、不可侵か...。そんな甘い考えのやつなど要らぬな。」


ぼそり、本当に聞こえるのは言った本人ぐらいであろう小さい声。


いや、純粋に歓喜に震えていたのは、結衣。ただ一人である。


その場にいたのは王二名とその護衛が二人ずつ、

そして、勇者の二人。


「ここで、お主らの考えを正しておこう。勇者よ。今結んだ不可侵は無意味。何故なら...」


「そこの王とは既に不可侵を結んでいるということだ」


「な、ならどうして?」


「簡単なことだ。目的に沿わない行動しか出来ないお前たちが邪魔で仕方がないんだ」


「そのためには死んでもらおう」


「まぁ、冥土の土産に教えてやろう」


実はこの不可侵を結ぶこの小屋には強力な結界が張られている。内側からも例外を除けば破られることはない。


詳しく話すと、内側からと外側から結界を張ることによって、内側と外側の結界を壊さないといけない。


それも相当の力でだ。


「正直な話、お前たちには期待をしていなかった。だが、教えたことは真面目だから使えると内心、ほくそ笑みを浮かべていた。それにも関わらず、平和などとふざけたことをいいおる。こちらとしては、魔族との抗争の間に他の国を攻めるつもりだったのだがな」


そこまで、言うとおもむろに王は懐に手を入れ、魔道具を取り出すのであった。

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