盗賊狩り
盗賊狩りその小隊との顔合わせを軽くし、早速現場へと向かう。
現場へは商人のふりをしていくことになった。人数も一小隊なので、丁度いい感じである。
そして、盗賊の出現が多いとされる峡谷にやってきたのであるのだが、
「そこの商人さんたちよ~。ちょいと持ってるもん全部出して貰おうか」
典型的な盗賊がいた。イメージと寸分変わらず、野蛮な感じである。
しかし、まだ正体は明かさない。盗賊は報告にある人数も揃っていないためだ。今は、三人ほどしかおらず、隠れているのか、それとも理由があってここにいないのか。情報を得る必要もあった。
「わ、分かった。だが、荷物を、その、君たちは三人ほどしかいないじゃないか。もって行けるのか?」
「ここにいるのだけがおれたちだと思うなよ。常にお前らは包囲されている。つまり、俺たち三人を倒してにげようたってそうはいかねぇ。あとの7人がお前らに襲いかかる。まぁ、余計なお世話なんだよ。さぁさぁ、荷物を出してし暫くの間ちょいと拘束されてもらおうか」
盗賊は縄をいじりながら、近づいてくる。
勇者二名と小隊のリーダーは視線で合図を交わし、先ずは偶然を装ってリーダーを無力化する。
そのあとと盗賊は気が早いのか見えなかった7人が現れ、
「お頭ぁ。てめえらそんな偶然で逃げれると思うなよ?」
罠にあっさりと掛かる盗賊。
と、同時に馬車からこちらの兵士が飛び出し、全員で盗賊へと襲いかかる。
抵抗をする盗賊。だが、相手が悪かった。小隊の兵士はそこら辺の盗賊では敵わない。切りかかりにいったところを逆に切り捨てられたり、力で押さえつけられたり。
そんな兵士の方は心配など一つもない。
心配事項はなにか?
対人戦は初である勇者の二名。太一と結衣である。
太一はそこまで苦労する事もなく、盗賊の一人を縛り上げる。
だが、未だに結衣は出来るだけ、傷つけないためか攻勢に出ることが出来ない。そうこうしていると、新たに盗賊は狙いを変え、結衣に襲いかかるのである。
しかし、走って襲いかかる盗賊に横から太一の攻撃が入り、結衣の相手は最初の盗賊になる。
「結衣。いいから、お前は目の前の敵に集中しろ。お前は強いんだから。そいつらぐらいなら十分に無力化出来るだろう?それとも、代わってやろうか?」
笑みを浮かべつつ、太一は結衣に話しかける。
「ううん、いい、私が何とかする」
実は負けず嫌いだったりするのでこういう言葉には弱かったりする。
覚悟を決めた結衣は驚異的早さで盗賊の懐に入り込むと
「痛いけど一瞬だから我慢してね」
そう言いつつ、盗賊からのナイフでの攻撃を剣の刃でクルッと回し、そのまま手を掴み持ち上げ地面に叩きつける。
周りを見るともう盗賊は全員、倒され拘束されている。
「よし、これで盗賊狩りは終わりだな。」
リーダーの声で盗賊狩りは終わりを告げ、今日も一日が過ぎる。