エピローグ
一応これでこの作品は終わりです
王が死んだ。その報せはあっという間に全世界に広がった。
いや、どちらかというと王都が陥落したといったことの方が衝撃で言えば大きかったのかもしれない。
犯人は勇者による暴走。犠牲者は王とその側近、それと多くの兵士である。
聞くところによると犯人である勇者はその後にどこへいったか分からないらしい。
魔王に引き続き、王までが死んだ。しかも、ほとんど日を置くことなく。
これは世界の歴史の一ページになることは間違いがない。
「恐いわねぇ、魔王が死にウチの王様も死んじゃったんですってね。物騒な世の中になっちゃって大変よねぇ」
お喋り好きのおばちゃんがご近所とお喋りを楽しんでいる。
二つの人影がその真横を通り過ぎていく。
シャムと結衣である。
「ねぇ、ユイ、本当にあれでよかったの?」
「よかったのよ。ああいう結末で」
そう、と呟いて二人はどこかへと旅立つ。
「今回の世界はこういう結末で終わったか。
あまり面白みのないものだったな。この世界の話は見終わったところで次の世界にでも行くとするか」
クロウド、あらゆる世界を回る旅の者。
時には調和を、時には革命を、時には破壊を。
あらゆる世界を荒らし、観測してきた。
大きく黒いもやのような扉が現れるが、周りにいる人間はそれに気づかない。いや、すでにクロウドという存在自体にきづくことすらできない。
「さて、次はどんな世界でどんなことが待っているかね?」
はい。終わりです。なんかクロウドが主人公みたいになっちゃいましたね。
えーと、なんか色々と辻褄が合わなかったり、伏線の回収をしなかったりでいらいらした方をいるかもしれないので謝罪をしときますね。
...次回はもう少し話がうまく作れたらいいなぁと思います。




