表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
召喚された勇者は復讐をする  作者: あめみや
第三章 魔族編
32/39

魔王

意外と短かったけどいっか。

不気味でいて、楽しそうに魔王は続きを促す。


ユイもここでやめる気など毛頭ない。右手に漆黒と、左に純白の刀をかまえ、息を吐き出す。


全てを吐き出したユイはまたも、足に力をいれ、大きく踏み出し、一気に魔王へと突撃をする。


刀を二本使うというのは実に難しい。しかし、ユイはそんなことはないとばかりに達人に勝る太刀筋で魔王に攻撃を続ける。


二本の刀が一本の剣に止められたときだった。


「まだまだぁ。《黒炎》」


黒い炎を生み出し、それを自由に操作をする。


しかし、魔法など取るに足らないのか、攻撃を避けるときの風に魔力をこめ、消していく。


ならばとばかりに刀のみに意識を集中する。


漆黒の刀には黒い炎を。純白の刀には白い炎を。


「そろそろ、終わりにしよう」


終止符を打たんとばかりに全力を注ぐユイ。


そうして構えたのは居合い。


「へぇ、二刀流の居合いなんて、やることのできる人なんているの?面白いものが見れるね。では、正面から打ち破るとしようか」


少し飛んで後ろから相当の速さでユイに近づいてくる魔王。


放たれる居合い。


交差した両者だったが、どちらも地に伏すことはなかった。


「お見事だね。深い斬撃に回復不可能な追加効果。これは僕の敗けだろうね」


魔王の口からは血がどばっとあふれでてくる。


「僕の人生の最後の最後でとても楽しいことができて幸せだったよ。後悔しない道を行けるといいね?僕がやったことだけど」


最後まで愛想笑いを絶やさない魔王だったが、最後の死の笑いだけは本物に見えた。

あと一、二話でこの章も終わりですね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ